Reuters
発行済 2022年08月29日 16:27
更新済 2022年08月30日 09:45
[東京/ワシントン 29日 ロイター] - ホンダと韓国電池大手のLGエナジーソリューション(LGES)は29日、米国で電気自動車(EV)用リチウムイオン電池の工場を新設すると発表した。総投資額は44億ドル(同日のレート換算で約6100億円)で、年間の生産能力は最大約40ギガワット時。合弁会社を2022年中に設立し、23年初頭に着工、25年末までに量産開始を目指す。
米国で今後EVの普及が進む中、ホンダは自社の高級車ブランド「アキュラ」を含む北米市場向けEVに搭載する電池を新工場で生産する。LGESはLG化学の電池子会社で、電池のシェアで中国の寧徳時代新能源科技(CATL)に次ぐ世界2位。米ゼネラル・モーターズなどとも北米で電池の合弁生産を手掛けており、ホンダは韓国の電池大手と組むことで安定調達を図る。
合弁会社の出資比率はホンダが49%、LGESが51%。電池は両社で共同開発し、全量をホンダの北米工場向けに出荷する。工場の建設地はまだ確定していないが、主力の四輪工場のあるオハイオ州へのアクセスを考慮しながら選定を進めている。
ホンダは米国で24年に、GMが開発してLGESとの合弁で生産される電池「アルティウム」を搭載したEV2車種を発売する予定。今回のホンダとLGESとの合弁工場で生産する電池はこのEV2車種以降への搭載となる。ホンダは26年には独自で開発するEV専用プラットフォーム(車台)によるモデルを発売する計画で、40年には世界で販売する全ての車両をEVと燃料電池車(FCV)にする方針を掲げている。
オハイオ州のデワイン知事は、新工場建設地選定に向けホンダとLGと協力していると発言。複数の関係筋によると、建設地は数週間以内に発表される見通し。
ホワイトハウスの国家気候副顧問のアリ・ザイディ氏は、今回の大規模投資を歓迎。
また、グランホルム・エネルギー長官は、バイデン政権はバッテリー生産の国内回帰をもたらしていると強調した。
*オハイオ州知事などの発言を追加しました。
が書いた: Reuters
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