東証グロ−ス指数は大幅反発、短期的なリバウンドを狙った買い優勢
Fisco
発行済 2022年08月30日 16:34
更新済 2022年08月30日 16:45
本日のグロース市場は、グロース市場指数、マザーズ指数はそろって大幅反発、値上がり銘柄数は350、値下り銘柄数は107、変わらずは20。
本日のグロース市場は堅調な展開となった。
週明け29日の米株式市場のNYダウは続落。
連邦準備制度理事会（FRB）の利上げペース加速を警戒した売りが継続した。
また、長期金利の上昇を受けてハイテク株の売りが相場を押し下げた。
ナスダック総合指数は大幅続落、軟調な展開となった米株市場を横目に、本日の東証グロ−ス指数は大幅に反発した。
マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は上昇してスタートしたあと、一旦上げ幅を縮小する動きを見せた。
ただ、前場中ごろからじりじりと上げ幅を拡げる展開となった。
新興市場では幅広い銘柄が前日に大幅に下落しており、短期的なリバウンドを狙った買いが優勢となった。
ただ、米長期金利は3.1％台まで上昇しており、バリュエーション面での割高感が意識されやすい新興市場のグロース（成長）株を積極的に買い進む動きは限定的で上値は重かった。
なお、東証マザーズ指数は1.77％高、東証グロース市場Core指数は1.56％高となった。
指数は大きく上げ幅を拡げているものの、自律反発の域を出なかった。
個別では、1対3の株式分割実施を引き続き材料視されたアミタホールディングス (TYO:2195)が17％高のストップ高で値上がり率トップに、コンソーシアム「教職員のメンタルヘルスプロジェクト」発足を発表したメンタルヘルスT (TYO:9218)が15％高のストップ高となった。
また、賃貸住宅専門紙で「管理会社の買い手、売り手の相談件数増加」との解説が掲載されたM&A総合研究所 (TYO:9552)が10％高となった。
時価総額上位銘柄では、ビジョナル (TYO:4194)やJTOWER (TYO:4485)が上昇、値上がり率上位には、ジェイック (TYO:7073)、地域新聞社 (TYO:2164)などが顔を出した。
一方、前日大幅に上昇したブロードマインド (TYO:7343)が利食い売り優勢から9％安で値下がり率トップに、軟調な展開が続いているウェッジHD (TYO:2388)が6％安となった。
また、前日に急騰したFinatextホールディングス (TYO:4419)は利益確定売りが優勢となり5％安となった。
時価総額上位銘柄では、ANYCOLOR (TYO:5032)やフリー (TYO:4478)が軟調に推移、値下り率上位には、エコモット (TYO:3987)、データホライゾン (TYO:3628)などが顔を出した。
東証グロース市場Core指数では、ビジョナル、JTOWER、そーせい (TYO:4565)などが上昇した。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 2195|アミタＨＤ | 3400| 500| 17.24|
2| 7073|ジェイック | 3470| 500| 16.84|
3| 2164|地域新聞社 | 710| 100| 16.39|
4| 9218|メンタルヘルスＴ | 1108| 150| 15.66|
5| 7376|ＢＣＣ | 1143| 150| 15.11|
6| 4165|プレイド | 525| 65| 14.13|
7| 7133|ヒュウガプライマ | 7790| 930| 13.56|
8| 9552|Ｍ＆Ａ総合研究所 | 4985| 475| 10.53|
9| 7080|スポーツフィ | 2638| 236| 9.83|
10| 3773|ＡＭＩ | 987| 88| 9.79|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 7343|ブロードマインド | 874| -92| -9.52|
2| 2388|ウェッジＨＤ | 124| -9| -6.77|
3| 3987|エコモット | 470| -31| -6.19|
4| 4419|Ｆｉｎａｔｅｘｔ | 420| -23| -5.19|
5| 3628|データＨＲ | 1891| -100| -5.02|
6| 3815|メディア | 454| -24| -5.02|
7| 3557|Ｕ＆Ｃ | 1211| -59| -4.65|
8| 9252|ラストワンマイル | 907| -44| -4.63|
9| 3498|霞ヶ関キャピタル | 2771| -132| -4.55|
10| 7050|フロンティアＩ | 4335| -190| -4.20|
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