TOB反対は総意でない、シダックス子会社がオイシックスに書簡

Reuters

発行済 2022年09月06日 14:39

更新済 2022年09月06日 16:54

[東京 6日 ロイター] - シダックスの複数の子会社がオイシックス・ラ・大地社長宛てに書簡を送り、株式公開買い付け(TOB)への反対表明はグループの総意ではないと伝えたことが分かった。6日付けの書簡をロイターが閲覧した。

書簡の送り主はシダックス事業子会社の代表者一同。シダックスが5日、オイシックスによるTOBへの反対意見表明を決議したと発表したことについて、取締役会には「一同の思いを汲み取っていただけなかったものと解釈せざるをえず、誠に残念」としている。

シダックスの広報はロイターの問い合わせに対し、書簡を確認していないためコメントできないと回答。一方、オイシックスは受領した書簡を公表した上で、株式の取得を続ける意志を改めて表明するとともに、代表者一同の意見に配慮するようシダックス取締役会に求めるコメントを発表した。

オイシックスは8月30日、シダックスへのTOBを開始。投資ファンドのユニゾン・キャピタルが保有する約27%分の取得を目指すとともに、シダックスの給食事業などとの業務提携の検討を加速させることを狙った。