英ロイズ保険組合、ウクライナ関連の請求に向け引当金13億ドル

Reuters

発行済 2022年09月08日 16:56

[ロンドン 8日 ロイター] - 英ロイズ保険組合が8日発表した上期決算は税引き前損益が18億ポンドの赤字だった。

ウクライナ戦争に関連する保険金請求の支払いに向けて11億ポンド(12億6000万ドル)の引当金を積んだ。引当金は再保険を除くベース。

ジョン・ニール最高経営責任者(CEO)はロイターに「非常に初期の段階だが、考えられる金銭面の影響を判断した」とし、損失額が「小規模から中規模の自然災害」並みになる可能性が高いとの見方を示した。

損失の4分の1は航空市場に起因する可能性があるとも指摘。航空機リース会社と保険会社はロシアに差し押さえられた航空機を巡り協議を続けている。

同CEOはウクライナ戦争で世界の保険会社が約100億─150億ドルの保険金請求に直面する可能性があるとの見方を示した。