日経平均は4日続伸。
12日の米株式市場でダウ平均は230ドル高と4日続伸。
8月消費者物価指数(CPI)の発表を控えるなかインフレ鎮静化を期待した買いが先行。
NY連銀が発表した8月の期待インフレ率が大幅低下したことも投資家心理を改善させ、相場をさらに押し上げた。
ナスダック総合指数も+1.27%と4日続伸。
米国株高を受けて日経平均は14.1円高からスタートし、早い段階で買いが優勢になると9時50分には28659.76円
(117.65円高)とこの日の高値を付けた。
一方、米10年債利回りが6月来高水準を記録していたこともあり、その後伸び悩むと前引けにかけては騰勢を弱める展開に。
今晩に発表される米8月CPIを前に模様眺めの向きも強く、午後は狭い値幅でのもみ合いが続いた。
大引けの日経平均は前日比72.52円高の28614.63円となった。
東証プライム市場の売買高は9億3159万株、売買代金は2兆3608億円だった。
セクターではその他製品、陸運、空運が上昇率上位となった一方、輸送用機器、保険、精密機器が下落率上位となった。
東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は40%だった。
個別では、連日の原油市況の上昇を受けてINPEX (TYO:1605)が買われ、住友鉱山 (TYO:5713)、DOWA (TYO:5714)などの資源関連が上昇、大阪チタ (TYO:5726)、東邦チタ (TYO:5727)は揃って急伸。
商船三井 (TYO:9104)、川崎汽船 (TYO:9107)の海運も堅調。
全国旅行支援の報道を手掛かりに連日でリオープン(経済再開)関連が買われ、ANAHD (TYO:9202)、JR東日本 (TYO:9020)、エイチ・アイ・エス (TYO:9603)、オープンドア (TYO:3926)が高い。
新作ソフトの販売好調が伝わった任天堂 (TYO:7974)は急伸。
決算が好感された学情 (TYO:2301)、正栄食品 (TYO:8079)、アイケイケイ (TYO:2198)が大幅高となり、神戸物産 (TYO:3038)も決算があく抜け感に繋がり買われた。
カルビー
(TYO:2229)、デンソー (TYO:6902)はレーティング格上げが材料視された。
新製品の好調を背景に米アップルの株価が好調でTDK (TYO:6762)なども高い。
ほか、マネフォ (TYO:3994)、Sansan (TYO:4443)など中小型グロース株の一角が大きく上昇。
一方、為替の円安進行の一服でマツダ (TYO:7261)、SUBARU (TYO:7270)、三菱自 (TYO:7211)が大きく下落。
アイシン (TYO:7259)、トヨタ紡織 (TYO:3116)はレーティング格下げで売られた。
ファーストリテ (TYO:9983)、ファナック (TYO:6954)、ダイキン (TYO:6367)など値がさ株の一角が軟調。
ファナックなどのFA(Factory Automation)関連株は8月工作機械受注の速報値が前月比でマイナスだったことも影響したもよう。
株主優待の廃止や今期の減益見通しが嫌気されたシーアールイー (TYO:3458)は急落し、東証プライム市場の下落率トップとなった。
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