オークファン Research Memo(3):2022年9月3Qは減収減益となるも撤退事業の整理が完了し明るい材料

Fisco

発行済 2022年09月14日 15:23

■決算概要

1. 2022年9月期第3四半期(累計)の業績
オークファン (TYO:3674)の2022年9月期第3四半期(累計)の業績は、売上高が前年同期比29.2%減の4,538百万円、営業利益が同97.9%減の14百万円、経常利益が同98.3%減の11百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失が61百万円(前年同期は406百万円の利益)などにより、減収減益となった。


減収となったのは、「撤退事業」の整理と前年同期において大量の株式売却を行った「インキュベーション事業」の反動減によるものである。
一方、「注力事業」の売上高は、「NETSEA」「NETSEAオークション」等の成長に加え、新たに連結化したOSR社の寄与により、前年同期比20.7%増の3,167百万円と順調に伸ばすことができた。
また、重視するGMVについても、同26.2%増の8,781百万円に拡大した。
第3四半期だけで見ても、先行費用(プロモーション強化等)やOSR社による上乗せ効果もあり、GMVは前年同期比37.3%増、前四半期比20.7%増と拡大傾向にある。


損益面では、(1)「撤退事業」の整理完了に伴う一時的な費用が大きかったこと、(2)「インキュベーション事業」における株式売却益の減少、(3)「注力事業」への先行費用(OSR社の一時的な買収費用を含む)が重なったことにより、大幅な営業減益となった。
ただ、「注力事業」については、積極的な先行投資フェーズにあるものの、OSR社の買収費用(約30百万円と弊社推定)を除けば、GMVの拡大とともに収益の底上げも進みつつある。
また、「撤退事業」の整理が完了したことも、今後に向けて明るい材料となった。


財務面では、営業投資有価証券の減少※等により、総資産は前期末比12.4%減の7,433百万円に縮小した一方、自己資本も「その他有価証券評価差額金」の減少により同13.7%減の4,702百万円に縮小し、その結果、自己資本比率は63.3%(前期末は64.2%)と僅かに低下した。
なお、「投資・その他の資産」に対する貸倒引当金が大きく増加しているのは、「撤退事業」の整理(在庫処分等)によるものであり、保守的な判断(会計処理)に基づくものである。
したがって、将来的には資金回収とともに「貸倒引当金戻入れ益」が計上される可能性にも注意が必要である。


※保有するサイバーセキュリティクラウド (TYO:4493)株式の一部売却などによるもの。



2. 「注力事業」における進捗
(1) NETSEA(商品流通プラットフォーム事業)
GMVは前年同期比約10%増の7,177百万円と順調に伸ばすことができた。
会員(バイヤー)向けのクーポン施策等によるプロモーション強化やキャンペーンイベントなどが奏功した。
また、2022年9月期第3四半期以降は、OSR社との連携によるオフライン展示会の強化やWebサイトの機能拡充にも取り組んでいる。
一方、損益面では、先行投資により売上総利益率は一旦低下したが、2022年9月期第3四半期(四半期ベース)はGMV拡大に伴い損益も改善に向かっている。


(2) NETSEA オークション(商品流通プラットフォーム事業)
GMVは前年同期比約45%増の622百万円と大きく伸びた。
取り扱いカテゴリの拡充に加え、倉庫の生産性向上(在庫回転率アップ)により、第3四半期(四半期ベース)は過去最高のGMVを更新した。
また、オークションシステムの外部提供も開始し、新たな収益源の創出にも取り組んでいる。
一方、損益面では、利益率の低いカテゴリの影響により売上総利益率が低下したものの、第2四半期以降は、利益率にも配慮しながらカテゴリの拡充を図っており、売上総利益率も改善の傾向にある。


(3) aucfan.com(在庫価値ソリューション事業)
オークファンの課金会員数は、副業ニーズの拡大も追い風となって増加トレンドを継続しており、課金収入売上も堅調に推移している。
特に、「オークファンロボ」を中心としたハイエンドのSaaS商材が継続成長しており、この9ヶ月で課金アカウントは急激に伸びた。


3. 四半期業績の推移
「注力事業」における四半期業績の推移を見ると、第3四半期のGMVは、OSR社による寄与もあり3,388百万円(前年同期比約37%増)と過去最高を更新した。


また、「注力事業」の売上総利益についても、カテゴリ拡充の影響により第1四半期に伸び悩んだ一方、第2四半期は増加に転じ、第3四半期も順調に拡大した。
また、営業利益についても、積極的な先行投資を続けるなかで、第2四半期はGMVの拡大とともに黒字化を実現し、第3四半期も一時的な買収費用を除けば実質プラスで推移している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)


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