日経平均は反落。
15日の米株式市場でダウ平均は173ドル安と反落。
長期金利の上昇でハイテク株が売られたほか、過剰な利上げによる景気後退を懸念した売りが続いた。
ナスダック総合指数は-1.42%と大幅反落。
米国市場の流れを引き継いで東京市場でもハイテク株を中心に売りが先行し、日経平均は244.52円安からスタート。
また、米物流大手フェデックスが発表した6-8月期の暫定決算が予想を大幅に下回り、時間外取引の米株価指数先物が下落していたことで売りが膨らみ、午前中ごろには27525.68円(350.23円安)まで下落。
心理的な節目を手前に下げ渋ったものの、アジア市況も軟調に推移するなか、国内3連休を控えた手仕舞い売りが優勢で、その後は安値圏でのもみ合いが続いた。
午前に中国で発表された8月小売売上高と8月鉱工業生産は揃って予想を上回ったが、市場の反応は限られた。
大引けの日経平均は前日比308.26円安の27567.65円となった。
東証プライム市場の売買高は14億1756万株、売買代金は3兆4048億円だった。
セクターでは海運、鉱業、電気機器が下落率上位となった一方、銀行、電気・ガス、保険が上昇率上位となった。
東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の67%、対して値上がり銘柄は30%だった。
個別では、東エレク (TYO:8035)、レーザーテック (TYO:6920)、スクリン (TYO:7735)の半導体関連株が大きく下落。
任天堂 (TYO:7974)、キーエンス (TYO:6861)、SMC (TYO:6273)の値がさ株の下落も大きい。
INPEX (TYO:1605)、石油資源開発 (TYO:1662)、郵船 (TYO:9101)、川崎汽船 (TYO:9107)、大阪チタ (TYO:5726)、DOWA (TYO:5714)など市況関連株も全般下落。
三井ハイテック (TYO:6966)は連日で急落し、TDK (TYO:6762)、ローム (TYO:6963)、日東電工 (TYO:6988)など電子部品関連も総じて安い。
メルカリ (TYO:4385)、エムスリー (TYO:2413)などグロース株も大幅に下げており、ブイキューブ (TYO:3681)、MSOL (TYO:7033)、エニグモ (TYO:3665)など中小型グロース株の下落がきつめ。
アスクル (TYO:2678)は決算を受けて急落。
ダブル・スコープ (TYO:6619)は韓国子会社の上場に関してブックビルディングが不調との一部報道が嫌気された。
一方、米長期金利の上昇を追い風に三菱UFJ (TYO:8306)、三井住友 (TYO:8316)、みずほFG (TYO:8411)のメガバンクが揃って上昇。
F&LC (TYO:3563)、資生堂 (TYO:4911)、7&I-HD (TYO:3382)、三菱地所 (TYO:8802)など内需系の銘柄がしっかり。
アリババ株の売却益計上を発表したソフトバンクG (TYO:9984)はハイテク株安のなか逆行高。
業績予想を上方修正したM&Aキャピタル (TYO:6080)は急伸して東証プライム市場の上昇率トップに踊り出た。
国内証券によるカバレッジ開始を受けたファイバーゲート (TYO:9450)、月次動向で見直し買いが入ったスノーピーク (TYO:7816)が大きく上昇。
ほか、レーティング引き上げや目標株価引き上げを背景にクスリのアオキ (TYO:3549)、リゾートトラスト (TYO:4681)が高い。
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