午前の日経平均は急反落、米株軟化を嫌気し再び2万6000円割れ

Reuters

発行済 2022年09月30日 11:59

[東京 30日 ロイター] - 午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比442円30銭安の2万5979円75銭と、急反落した。前日の米国株式市場の軟化を嫌気し幅広く売りが出て、再び2万6000円を割り込んだ。週末とあって見送りムードが強く、薄商いの中を下値模索の展開となった。後場は、28日に付けた直近安値2万5938円36銭の攻防になるとの見方が出ている。

29日の米国株式市場は大幅安。連邦準備理事会(FRB)による積極的なインフレ対策が経済の足かせになると引き続き懸念されたことが背景で、これによって輸出関連株が円安にも関わらず厳しい環境になるとの見方から日本株も半導体関連株をはじめグロース株を中心に幅広く売られた。

市場では「先日の米アップルの増産取り止めをきっかけに、グローバルリセッションを織り込む動きが強くなった感じがする。日本のみなら景気上向きが期待されても、海外動向を踏まえると日本株だけ買うとはならない」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)との声が聞かれる。