テスラの第3四半期納車台数、過去最高更新でも市場予想に届かず

Reuters

発行済 2022年10月03日 07:13

[2日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラが2日発表した第3・四半期の納車台数は34万3830台と、前年同期の24万1300台を上回って、四半期ベースで過去最高を記録した。ただリフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の35万9162台に届かず、第3・四半期生産台数の36万5923台も下回った。テスラにとって、納車台数が生産台数より少なくなるのは最近では極めて異例だ。

内訳は、セダン車の「モデル3」とスポーツタイプ多目的車(SUV)の「モデルY」が32万5158台、高級車の「モデルS」と「モデルX」が1万8672台。

テスラは「わが社の生産台数が増加するとともに、輸送のピーク時に妥当なコストで完成車を輸送する能力を確保する難しさが強まっている」と説明した。

一部のアナリストからは、世界的な景気悪化を背景に、EV需要自体に陰りが生じることを懸念する声も聞かれる。