米国株式市場=続伸、ダウ417ドル高 FRBの利上げ減速期待で

Reuters

発行済 2022年10月25日 05:39

更新済 2022年10月25日 06:54

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。米経済の軟調さが示されたことを受け、高インフレ抑制に向けた連邦準備理事会(FRB)の積極的な姿勢が緩和するとの期待が高まった。

主要株価3指数はいずれも、ほぼ終始プラス圏で推移した。

S&Pグローバルが24日に発表した10月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が47.3と、9月確定値の49.5から低下し、FRBの積極的な利上げが効果を上げていることを示す内容となった。

チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「経済が減速し、FRBの政策が機能していることを示している」と語った。

S&P主要11セクターのうち9セクターが上昇。ヘルスケアの上昇率が最大だった。素材と不動産は下落した。

電気自動車(EV)大手テスラは1.5%安。世界最大の自動車市場である中国でセダン「モデル3」と多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」の価格を引き下げたことが背景。最大9%の値下げとなる。

中国の習近平総書記率いる新たな指導部が民間部門の成長を犠牲にしイデオロギー的政策を優先するとの懸念から、米市場に上場する中国企業の株価も下落した。拼多多(ピンドゥオドゥオ)、JDドットコム(京東商城)、百度(バイドゥ)は12─25%安。

今週は第3・四半期決算発表が本格化し、主要ハイテク企業などの決算が注目される。リフィニティブのデータによると、これまでにS&P総合500種採用企業の約5分の1が決算を発表。このうち74.7%が市場予想を上回っている。

マイクロソフトとアルファベットは25日、メタ・プラットフォームズは26日、アップル、アマゾン・ドット・コムは27日に決算を発表する。

物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)、航空機大手ボーイング、自動車大手フォード・モーター、ゼネラル・モーターズ(GM)、複合企業スリーエム(3M)、石油大手シェブロン、エクソンモービルなどの決算も発表される。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.36対1の比率で上回った。ナスダックでも1.03対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は118億株。直近20営業日の平均は115億6000万株。

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終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 31499.62 +417.06 +1.34 31187.32 31603.63 31161.41

前営業日終値 31082.56

ナスダック総合 10952.61 +92.90 +0.86 10867.07 10983.52 10713.33

前営業日終値 10859.72

S&P総合500種 3797.34 +44.59 +1.19 3762.01 3810.74 3741.65

前営業日終値 3752.75

ダウ輸送株20種 13066.16 +373.41 +2.94

ダウ公共株15種 872.10 +7.63 +0.88

フィラデルフィア半導体 2351.55 +14.86 +0.64

VIX指数 29.85 +0.16 +0.54

S&P一般消費財 1129.80 +5.38 +0.48

S&P素材 452.24 -2.84 -0.62

S&P工業 760.09 +10.13 +1.35

S&P主要消費財 731.08 +12.87 +1.79

S&P金融 542.12 +7.21 +1.35

S&P不動産 217.17 -0.19 -0.09

S&Pエネルギー 670.52 +3.17 +0.48

S&Pヘルスケア 1502.28 +28.17 +1.91

S&P通信サービス 170.98 +1.53 +0.90

S&P情報技術 2208.42 +30.02 +1.38

S&P公益事業 324.21 +2.64 +0.82