午後3時のドルは小幅安148円後半、米金利低下や介入警戒で

Reuters

発行済 2022年10月25日 15:18

更新済 2022年10月25日 15:28

[東京 25日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤(148.96/99円)から小幅安の148.90/92円付近で推移している。時間外取引の米長期金利の低下や政府・日銀による円買い介入への警戒感から、ドル売り/円買いが優勢となった。

朝方に一時148.49円付近まで下落。しかし、「下値の押し目買い意欲はかなり強い」(邦銀)とみられ、すぐに値を戻した。仲値にかけては五・十日に伴い、実需のドル買いフローが通常より多く出たとみられ、ドルは149円付近までじりじりと上昇した。また、オフショア人民元が対ドルで一時7.3650元付近と過去最安値を付けた流れが波及し、ドル/円をやや押し上げ場面があった。

その後は、円買い介入への警戒感からドルの上値追いには慎重となり、148円後半で小動きとなった。 鈴木俊一財務相は25日午前の閣議後の会見で、過度な為替変動には「適切に対応する」との考えを改めて示し、米通貨当局とは「常日ごろ(連携を)とっている」と述べた。

また、前日発表された10月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を下回るなど米国の景気減速懸念や利上げペースの鈍化を巡る思惑から、「ドル買い/円売りに慎重な雰囲気が出始めている」と、上田東短フォレックスの営業企画室室長、阪井勇蔵氏は指摘する。

英ポンドは対ドル、対円で底堅い。与党保守党の党首選で、経済安定の優先を明言しているリシ・スナク元財務相が新党首に選出され、経済政策に対する不信感が後退したという。

市場では「足元は新英政権への期待感で買われているものの、先行き不透明感も根強く、ポンドは上下に振れやすい」(国内金融機関)との声が出ている。

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