米シーゲイト、華為技術へのHDD輸出で違反と商務省=消息筋

Reuters

発行済 2022年10月27日 14:58

[26日 ロイター] - 米記憶装置大手シーゲイト・テクノロジー・ホールディングスは26日の米証券取引委員会(SEC)への提出書類で、ハードディスクドライブ(HDD)の顧客への提供を巡り米商務省から連邦の輸出規制法に違反している可能性があるとの警告書簡を8月29日付で受け取っていたと公表した。顧客の社名は明らかにしていないが、消息筋はこの顧客が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)だと指摘している。

ファーウェイには2019年に当時のトランプ政権が、米国の安全保障上の脅威があるとして輸出禁止措置を発動。バイデン政権もファーウェイ排除法案を追加している。米国外で製造されても一部は米政府の承認が必要になる。

開示によると、当該のHDDは20年8月から21年9月に「顧客と関係会社」に提供された。

シーゲイトは提出書類で、HDDは輸出禁止の対象になるものではなく、商務省の主張する違反行為はしていないと主張。消息筋によると、当該のHDDは米国の半導体技術やソフトウエアに関わる直接的な製品でも装置でもないというのがシーゲイトの見解だ。消息筋によると、当該のHDDは中国とタイで生産されており、輸出規制の対象となる米国製品としての条件を満たさない。