ギャップスタート後は次第にこう着感が強まるものの、押し目狙いのスタンスで対応

Fisco

発行済 2022年10月31日 08:25

 31日の日本株市場は、ギャップスタートで始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。
28日の米国市場ではNYダウが828ドル高だった。
米連邦準備制度理事会(FRB)の金利がピークに接近したとの見方から買い優勢の展開。
アップルは第3四半期決算で、予想を上回る増収増益を発表したことが材料視され大きく買われるなか、センチメントを強気に傾けた。
また、インテルの決算も予想を上回るなか、他の半導体株に買いが波及した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比495円高の27505円。
円相場は1ドル147円60銭台で推移している。


 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まることになり、指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する格好になろう。
日経平均は75日線が27550円辺りに位置しているため、同線接近では強弱感が対立しやすいだろう。
これまでのリバウンド局面では75日線に上値を抑えられてきたこともあり、買い一巡後は同線突破を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。


 また、決算発表が本格化するなかでは積極的な売買は手控えられやすく、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることから、短期筋の仕掛け的な商いも限られそうである。
また、ロシアは黒海艦隊への大規模な攻撃を理由に、黒海に面した港からウクライナ産の穀物を輸出する国際合意への参加を停止すると発表。
地政学的リスクも高まるなか、商いは膨らみづらいところであろう。


 もっとも、FOMCを前にリバランスの動きは入りやすい。
日経平均は昨年2月高値をピークに調整基調が継続しており、長期的なポジションの修正の動きは意識されてくるなか、これまでショート優勢で調整してきたセクターや銘柄へはリバランスに伴う修正リバウンドの動きは意識されよう。
FOMCを前に警戒感から低迷する局面においては、押し目狙いのスタンスで対応したい。


 そのほかは、決算を手掛かりとした個別物色に向かいやすく、28日の取引終了後に決算を発表したところでは、ストライク (TYO:6196)、アルプスアル (TYO:6770)、エンプラス (TYO:6961)、田中化研 (TYO:4080)、タカトリ (TYO:6338)、スターティアH (TYO:3393)、エレマテック (TYO:2715)、ソネック (TYO:1768)、多木化学 (TYO:4025)、ジーダット (TYO:3841)、ジェイテクト (TYO:6473)、M&A総合研究所 (TYO:9552)などが注目されよう。

アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存