米株高を受けた買い一巡後は、決算を手掛かりとした個別対応に

Fisco

発行済 2022年11月07日 08:18

更新済 2022年11月07日 08:30

 7日の日本株市場は、買い先行で始まった後は次第にこう着感が強まるものの、底堅い相場展開が見込まれよう。
4日の米国市場ではNYダウが401ドル高だった。
中国当局の「ゼロコロナ」政策の緩和期待から買い先行で始まった。
10月の米雇用統計では依然健全な労働市場が証明された一方で失業率は上昇した。
米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ幅縮小の観測を支える内容と捉えられたほか、FRB高官の発言を受け利上げ減速観測も再燃し、長期金利が一時低下すると一段高となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比315円高の27505円。
円相場は1ドル147円00銭台で推移している。


 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで5日、75日線水準を回復してきており、週末に下げのきつかった指数インパクトの大きい値がさハイテク株などにはリバランスの動きが意識されそうだ。
日経平均は週末の下げで25日線水準まで下げていたが、同線を支持線としたリバウンドによって、75日線水準を捉えてくる展開が期待されよう。


 今週は8日に米中間選挙の投開票のほか、10日には10月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えているため、積極的な売買は手控えられやすいところではある。
ただし、先高期待から買いが積み上がっている需給状況とは考えづらく、リバランスに伴うショートカバーの動きが需給面での下支えになりそうだ。
米国では12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースを緩める可能性が高いなか、短期的に売り仕掛けられる局面においては、押し目狙いの好機となる場面は想定しておきたいところであろう。
VIX指数が25.00を下回ってきていることもリスク選好に向かわせやすい。


 物色の流れとしては決算発表が本格化するなかにおいて、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすい。
4日引け後に決算を発表したところでは、インソース (TYO:6200)、シミックHD (TYO:2309)、サンリオ (TYO:8136)、トラスト (TYO:3347)、三井倉庫HD (TYO:9302)、サンケン電 (TYO:6707)、ヤマシンF (TYO:6240)、イリソ電子 (TYO:6908)、りらいあ (TYO:4708)、日曹達 (TYO:4041)辺りが注目されそうである。

アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存