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C&R社 Research Memo(9):収益拡大により財務基盤の強化がさらに進む

発行済 2022-11-09 17:29
更新済 2022-11-09 17:46
© Reuters.
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■業績動向

3.財務状況と経営指標
クリーク・アンド・リバー社 (TYO:4763)の2023年2月期第2四半期末の総資産は前期末比1,542百万円増加の21,472百万円となった。
主な増減要因を見ると、流動資産では収益拡大に伴い現金及び預金が864百万円増加したほか、受取手形、売掛金及び契約資産が461百万円増加した。
固定資産では有形固定資産が37百万円減少した一方で、無形固定資産が338百万円、投資その他の資産が13百万円それぞれ増加した。
無形固定資産のうち、のれんは411百万円で前期末から254百万円増加している。


負債合計は前期末比72百万円増加の7,763百万円となった。
有利子負債が69百万円減少した一方で、未払法人税等が162百万円、未払消費税等が62百万円それぞれ増加した。
また、純資産は前期末比1,470百万円増加の13,708百万円となった。
親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により利益剰余金が1,331百万円増加したほか、為替換算調整勘定が60百万円、非支配株主持分が40百万円それぞれ増加した。


経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は前期末比2.3ポイント上昇の62.8%となり、有利子負債比率は同1.9ポイント低下の11.4%となった。
また、現金及び預金から有利子負債を差し引いたネットキャッシュも同934百万円増加の8,528百万円と過去最高水準まで積み上がるなど、収益拡大を背景に財務基盤の強化が進んでいることがうかがえる。


豊富な手元資金の使途については、成長投資や株主還元に振り向けるほか、事業シナジーが見込める企業に対するM&A資金や新規事業立ち上げのためのシーズ獲得を目的としたスタートアップ企業への出資等にも活用していく方針となっている。
こうした投資事業を機動的に実施することを目的に、2022年10月に新たに(株)C&Rインキュベーション・ラボを設立しており、1件当たり0.3~1億円を目安に10億円程度の投資を行っていくことにしている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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