マスク氏、アップルを非難 「ツイッターアプリ削除と警告」

Reuters

発行済 2022年11月29日 05:23

更新済 2022年11月29日 08:18

[28日 ロイター] - 米ツイッターを買収した実業家イーロン・マスク氏は28日、米アップルがアプリ配信サービス「アップストア」からツイッターを締め出すと警告したと非難した。

マスク氏は一連のツイートで、アップルがツイッターへの広告を取りやめたほか、コンテンツモデレーションを巡る要求でツイッターに圧力をかけていると明らかにした。

マスク氏は「アップルはツイッターへの広告をほぼ停止した。米国における言論の自由を嫌っているのか?」とツイート。別のツイートでアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)のツイッターアカウントをタグ付けし「一体、何が起きているのだ?」と書き込んだ。

このほか、アップルがアップストアからのツイッターの締め出しを警告したり、コンテンツモデレーションを巡る要求を行っているかとのユーザーの質問に対し、「イエス」と答えた。

ロイターの取材に対し、アップルからコメントは得られていない。

シカゴ大学法科大学院のランダル・ピッカー教授は「この考えがアップル社内で、どの程度まで浸透しているのか分からない。それが分からなければ、この件をどれだけ真剣に受け止めればよいのかも分からない」と述べた。

広告調査会社のパスマティクスによると、アップルが11月10─16日にツイッターへの広告に費やした費用は推定13万1600ドル。マスク氏によるツイッター買収完了の前の週に当たる10月16─22日の22万0800ドルから減少した。

マスク氏によるツイッター買収を受け、多くの企業がツイッターへの広告を停止している。