米国株式市場=S&P4日続落、景気後退巡る懸念で

Reuters

発行済 2022年12月07日 06:33

更新済 2022年12月07日 07:09

[6日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。S&P総合500種は4営業日、ナスダック総合は3営業日続落。米連邦準備理事会(FRB)の利上げやリセッション(景気後退)を巡る懸念に圧迫された。

欧州連合(EU)規制当局が、メタ・プラットフォームズ傘下のフェイスブックおよびインスタグラムはターゲティング広告においてユーザーに合意を求めるべきではないと判断したことを受け、メタが6.8%安と大きく値下がりし、S&Pを押し下げた。

厳しい経済状況下でのパフォーマンス低迷が懸念されるテクノロジー株は全般的に軟調となり、アップル、アマゾン・ドット・コム、アルファベットも2.5─3%安と軒並み下落。ナスダックの重しとなった。

S&P主要11セクターは大方が下落。エネルギー、通信サービス、情報技術が下げを主導した。ディフェンシブセクターの公益事業は0.7%高と唯一上昇した。

この日は先行き不透明感を指摘する金融業界幹部の発言を受け、経済見通しが意識された。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)の最高経営責任者(CEO)は来年に3四半期にわたって緩やかなマイナス成長が続くと予想。JPモルガン・チェースのCEOはインフレによって個人消費力が損なわれ、軽度からより顕著な景気後退が見込まれるとの認識を示した。

ベル・エア・インベストメント・アドバイザーズのデビッド・サドキン社長は「市場は現在、非常に敏感になっている」と指摘。伝統的に市場は将来を反映するが、今は最新のニュースのヘッドラインに基づいて上下している」と語った。

経済を巡る懸念は、雇用やサービスに関する堅調なデータを受けて今後の利上げの道筋を再評価する動きが出る中で高まった。

景気悪化により不良債権増加や融資の伸び鈍化が懸念される銀行株も売られた。S&P銀行株指数は1.4%下落し、終値で10月21日以来の安値を付けた。

米取引所の合算出来高は110億1000万株で、直近20営業日の平均と一致した。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33596.34 -350.76 -1.03 33936.87 34006.6 33418.59

3

前営業日終値 33947.10

ナスダック総合 11014.89 -225.05 -2.00 11228.42 11241.4 10956.20

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2

前営業日終値 11239.94

S&P総合500種 3941.26 -57.58 -1.44 3996.63 4001.51 3918.39

前営業日終値 3998.84

ダウ輸送株20種 13898.10 -150.08 -1.07

ダウ公共株15種 978.96 +8.73 +0.90

フィラデルフィア半導体 2673.53 -64.52 -2.36

VIX指数 22.17 +1.42 +6.84

S&P一般消費財 1079.12 -17.80 -1.62

S&P素材 510.50 -4.53 -0.88

S&P工業 838.91 -9.74 -1.15

S&P主要消費財 788.85 -5.38 -0.68

S&P金融 575.70 -4.98 -0.86

S&P不動産 237.95 -1.89 -0.79

S&Pエネルギー 649.35 -17.66 -2.65

S&Pヘルスケア 1598.13 -11.98 -0.74

S&P通信サービス 166.54 -4.40 -2.57

S&P情報技術 2271.92 -49.62 -2.14

S&P公益事業 359.12 +2.37 +0.66