英政府、新たな炭鉱の開発を承認 気候変動対策に逆行との批判も

Reuters

発行済 2022年12月08日 09:58

[ロンドン 7日 ロイター] - 英政府は7日、イングランド北西部の地下深部で石炭を採掘する「ウッドハウス炭鉱」を開発する計画を承認した。同国で新たな深部炭鉱が開発されるのは、ここ数十年で初めて。気候変動対策に逆行するとの批判も出ている。

開発はウエスト・カンブリア・マイニングが手がける。規模はサッカー場約60面分(23ヘクタール)。2019年の推計では、総工費は1億6500万ポンド(2億0100万ドル)。開発に要する期間は2年間で、50年間の操業が提案されている。

計画書によると、同炭鉱で生産される石炭の80%余りはイングランド東海岸の輸出港に輸送される。大半は欧州へ輸出される見通しだ。

住宅・地域社会省の報道官は同炭鉱の石炭について「鉄鋼の生産で使われるか、輸出される。発電用には使われない」と説明した。