プロネクサス Research Memo(1):2023年3月期は、期初予想を据え置き増収増益の予想

Fisco

発行済 2022年12月26日 14:51

■要約

プロネクサス (TYO:7893)は、上場会社や金融商品運用会社の投資家向けディスクロージャーやIR資料作成実務等を支援してきた。
専門性・正確性が要求される分野で、ハイクオリティなサービスとコンサルティングを提供している。
さらに、独自の開示業務支援システムを中心に、ディスクロージャーやIRに関する様々なサービスを展開。
上場会社の約60%を顧客とするなどシェアは高い。


2022年10月31日に発表された2023年3月期第2四半期累計決算は、売上収益が前期比4.0%増の16,018百万円、営業利益は同6.3%減の2,698百万円と増収減益となった。
上場企業のディスクロージャーやIRに関するニーズは年を追うごとに拡大する傾向にあり、上場会社ディスクロージャー関連、上場会社IR関連等が拡大した。
さらに、日本市場の国際化進展に伴い英文翻訳サービスが伸びているほか、Webサービスも受注が拡大している。
これらの好調が国内外投信関連製品の低迷をカバーした。


利益面では、開示書類作成支援システムのバージョンアップやサービス向上による人材投資の拡大により労務費が上昇、さらに、昨今の物価上昇によって、用紙代・印刷費の高騰が利益を圧迫する要因となった。
同システムのバージョンアップ費用は上半期で一段落するという。


2023年 3月期の見通しは売上収益が前期比3.3%増の27,000百万円、営業利益が同4.7%増の2,600百万円という増収増益予想について、期初予想を据え置いている。
当期も上場会社ディスクロージャー関連を中心に売上収益は拡大傾向が続くと想定される。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)

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