ロシア産ガス、ウクライナ経由の欧州向け輸送さらに減少

Reuters

発行済 2023年01月20日 12:51

[モスクワ/ミラノ/ワルシャワ 19日 ロイター] - ロシア国営天然ガス企業ガスプロムは19日、ウクライナを経由した同日の欧州へのガス輸送量を2510万立方メートルとする方針を示した。

欧州連合(EU)向けのガス輸送を一段と削減する。ウクライナのデータによると、20日は輸送量が一部回復する可能性がある。

昨年のロシアの欧州向けガス輸送(パイプライン経由)は、ソ連崩壊後で最低を記録。ウクライナ戦争や、破壊工作と見られる主要パイプラインの損傷が原因だった。

ガスプロムは、スジャにある点検ポイントを経由した欧州向けのガス輸送量を17日に3260万立方メートルと、数日前と比べて8%近く削減していた。

今月6─16日の輸送量は3540万─3550万立方メートル。昨年下半期の大半の期間と今年最初の3日間は4000万立方メートルを超えていた。

ウクライナの国営ガス輸送会社は、20日の顧客からの要請は3520万立方メートルに達しており、輸送量が回復する可能性があると指摘した。