暗号資産企業ジェネシス、レンディング部門が米破産法の適用申請

Reuters

発行済 2023年01月20日 14:58

更新済 2023年01月21日 01:36

[19日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)会社ジェネシスのレンディング(貸し出し)部門は19日、米連邦破産法11条の適用を申請した。

レンディング業務を手掛けるジェネシス・グローバル・キャピタルは暗号資産交換業大手FTXの経営破綻を受け、昨年11月16日に顧客資金の引き出しを停止していた。

ジェネシス・グローバル・キャピタルはニューヨーク南部地区連邦破産裁判所に提出した書類で、資産と負債はいずれも10億─100億ドルの範囲で、債権者は10万人以上と指摘した。5月19日までに破産状態からの脱却を目指すという。

ジェネシス・グローバル・キャピタルの親会社であるジェネシス・グローバル・ホールドコと、別のレンディング部門ジェネシス・アジア・パシフィックも破産申請を行った。

ジェネシス・グローバル・ホールドコは発表文で、債権者への返済に向け、資産売却や債務株式化の可能性を検討すると述べた。1億5000万ドルの現金を保有していることも明らかにした。

また、ジェネシスのデリバティブ・スポット取引、ブローカーディーラー業務、カストディ業務は破産手続きの対象ではなく、顧客取引業務を継続するという。