三菱商、通期純利益上方修正で追加自社株買い 大手商社が還元拡充

Reuters

発行済 2023年02月03日 15:18

更新済 2023年02月03日 18:19

[東京 3日 ロイター] - 三菱商事は3日、2023年3月期の連結純利益(国際会計基準)見通しを従来の1兆0300億円から、前年比22.7%増の1兆1500億円へ上方修正すると発表した。好業績に伴い、1000億円を上限とする追加の自社株買いも実施する。

オーストラリアの原料炭や液化天然ガス(LNG)の価格が想定より高値で推移したほか、LNG関連事業では、出資先からの受取配当金も増加した。修正予想はIBESがまとめたアナリスト7人による予想平均値の1兆1530億円と同水準。

22年4―12月期純利益は同期間として過去最高の9557億円(前年同期比48.2%増)だった。

同時に、期末配当を103円に引き上げ、年間配当額を180円に増配する。1000億円を上限に追加で自己株式を取得し、公表済みの自社株買い700億円と合わせた今期の総還元額は4320億円となる。

<大手商社で相次ぐ修正・株主還元拡充>