*15:21JST 日経平均は4日ぶり反発、円安や主力企業好決算で買い先行も伸び悩み
日経平均は4日ぶり反発。
9日の米株式市場でダウ平均は249.13ドル安と続落。
米新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働市場の逼迫緩和の思惑が強まったことで買いが先行。
ただ、リッチモンド連銀のバーキン総裁が利上げ継続の必要性を強調し、金利が上昇すると下落に転換。
来週の米消費者物価指数(CPI)を前にした警戒感も強まり、下げ幅を拡大した。
ナスダック総合指数は-1.01%と続落。
一方、為替の円安に加え、主力企業の好決算を好感した買いを背景に、日経平均は126.9円高からスタート。
断続的な買いが入る中、午前中ごろには27814.02円(229.67円高)まで上値を伸ばした。
一方、米CPI前の警戒感がくすぶる中、前引けにかけては急失速。
香港ハンセン指数の大幅下落もあり、後場は一段と上げ幅を縮小して始まると、その後は膠着感の強い展開が続いた。
なお、2月限オプション取引に係る特別清算指数(SQ)は確定値で27779.75円だった。
大引けの日経平均は前日比86.63円高の27670.98円となった。
東証プライム市場の売買高は13億9618万株、売買代金は3兆4510億円だった。
セクターでは鉄鋼、保険、その他製品が上昇率上位となった一方、石油・石炭、不動産、空運が下落率上位となった。
東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は52%だった。
個別では、半導体関連で、市場予想を上回る利益水準に加えて想定外の業績上方修正、また株式分割などを発表した東エレク (TYO:8035)が大きく上昇したほか、ルネサス (TYO:6723)も予想を大きく上回る好決算で急伸し、一気に昨年来高値を更新。
鉄鋼では、日本製鉄 (TYO:5401)が在庫評価損益などを除いた事業利益予想を引き上げ、未定だった配当金も前期比で増配とし、大幅高。
神戸製鋼 (TYO:5406)も業績上方修正と未定だった配当について前期比横ばいでの実施を発表しストップ高となり、こちらも一気に昨年来高値を更新した。
連続2ケタ増益見通しが評価された東海カーボン (TYO:5301)、新中期経営計画に向けた基本方針を公表した大日本印刷 (TYO:7912)なども急伸。
業績上方修正と増配の発表組では奥村組 (TYO:1833)、東京製綱 (TYO:5981)が大きく上昇し、ダイコク電機 (TYO:6430)はストップ高、サンゲツ (TYO:8130)は後場から急伸した。
一方、今期の減益見通しが失望されたFIG (TYO:4392)が急落。
エイベックス (TYO:7860)、デジタルハーツ (TYO:3676)、レノバ (TYO:9519)、三菱地所 (TYO:8802)なども決算が嫌気されて大きく下落。
業績予想を下方修正した沖電気 (TYO:6703)、FUJI (TYO:6134)も大幅安。
リゾートトラスト<
4681>、共立メンテ (TYO:9616)、フジクラ (TYO:5803)は好決算も、通期計画の据え置きが失望されて大きく下落。
サンリオ (TYO:8136)はロイヤリティの売上計上の操作に関して特別調査委員会の設置を発表したことがネガティブ視されて急落した。
減益決算が嫌気された阪和興業 (TYO:8078)は後場から大きく売られた。
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