エムアップ、アウトソシング、日ペHDなど

Fisco

発行済 2023年02月15日 15:39

(TYO:3661) エムアップ 1000 -193急落。
前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は17.1億円で前年同期比24.2%増益、通期計画22億円に対する進捗率は77.9%と順調に推移。
ただ、10-12月期は5.3億円で同12.9%減と減益に転じている。
10-12月期はコンテンツ事業の収益水準が鈍化する形に。
会社計画値の上振れがコンセンサスであったとみられる中、過度な業績上振れ期待は後退する形に。


(TYO:6699) ダイヤHD 1045 -300ストップ安比例配分。
前日に第3四半期決算を発表、営業損益は20.1億円の赤字となり、前年同期比29億円の損益悪化に。
通期予想は従来の7億円の黒字から10億円の赤字に下方修正、エネルギーソリューション、自動車事業の回復の遅れを要因と説明。
また、為替差益の減少に伴い、経常損益は17億円の黒字から10億円の赤字に修正。
上半期までの状況から業績悪化懸念は強かったが、下振れ幅は想定以上との見方に。


(TYO:2427) アウトソシング 1141 +150ストップ高。
前日に22年12月期決算を発表、営業利益は220億円で前期比8.1%減、会社計画線上での着地となった。
23年12月期見通しは305億円で同38.7%増益、海外製造・サービス、国内技術セグメントなどがけん引役に。
こちらもほぼコンセンサス並みの水準。
一方、中期計画を発表しており、24年12月期は390億円、25年12月期は515億円としており、高い利益成長の継続見通しをポジティブ視へ。


(TYO:4612) 日ペHD 1233 +95大幅続伸。
前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は1119億円で前期比27.7%増益、23年12月期見通しも1400億円で同25.1%増と連続2割増益見通し、年間配当金も11円から13円への引き上げを計画している。
実績値・見通しともに市場コンセンサスを40億円程度上振れているようだ。
中国需要に明るさが見られていること、物流混乱が沈静化しつつあることなども指摘されているもよう。


(TYO:2914) JT 2786.5 +66.5続伸。
前日に22年12月期決算を発表。
調整後営業利益は7278億円で前期比19.2%増、10-12月期は900億円で前年同期比33.2%増と増益率が拡大した。
シェア上昇や値上げ効果などが増益決算の主因に。
23年12月期は6670億円で前期比8.4%減を見込む。
為替円高のマイナス影響を見込んでいるもよう。
ただ、年間配当金は前期比据え置きの188円を計画、高利回り銘柄として安心感につながった。


(TYO:6326) クボタ 2025.5 +22大幅続伸。
前日に22年12月期の決算を発表、営業利益は2189億円で前期比10.5%減益となり、従来計画の2400億円を下振れた。
一方、23年12月期は2700億円で同23.3%増益の見通しとしており、2600億円強のコンセンサス水準を上回っている。
機械事業の増収効果や値上げ効果などを反映しているもよう。
想定以上の収益回復見通しをポジティブに捉える動きが優勢に。


(TYO:6273) SMC 67360 -1870大幅反落。
前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は642億円で前年同期比12.2%増、事業環境が悪化する中での2ケタ増益決算には評価の声が多い。
円安効果なども追い風になった。
一方、通期計画は2485億円で前期比9.1%増を据え置き。
1月の受注トレンド鈍化などを反映しており、1-3月期は前四半期比で大幅減益を見込む。
保守的とはみられるが、足元の株価が高値圏にあり、出尽くし感が強まった。


(TYO:4755) 楽天グループ 713 +51切り返して反発。
前日に22年12月期決算を発表、Non-GAAP営業損益は3256億円の赤字で前期比1000億円の損益悪化、10-12月期は697億円の赤字で前年同期比65億円の損益改善。
モバイルの赤字が引き続き響いたが、10-12月期の同事業は前年同期比で60億円の損益改善。
また、楽天モバイルの今期設備投資は前期並みの計画だが、24年12月期は半減を想定、同事業のボトムアウトが期待された。


(TYO:7309) シマノ 21565 -1500大幅反落。
前日に22年12月期決算を発表、営業利益は1692億円で前期比14.1%増となり、会社計画1635億円を上振れた。
一方、23年12月期は1050億円で同37.9%減と大幅減益の見通しとしており、1600億円程度のコンセンサスを大幅に下回った。
市場全体の縮小に伴う自転車部品事業の売上が減少するもよう。
市場の調整入りへの懸念は強まっていたものの、減益幅は想定以上との見方が優勢に。
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