SUBARU、大崎専務が社長に昇格へ 中村社長は会長に

Reuters

発行済 2023年03月03日 14:42

更新済 2023年03月03日 18:37

[東京 3日 ロイター] - SUBARUは3日、大崎篤取締役専務執行役員(60)が社長兼最高経営責任者(CEO)に昇格する人事を発表した。6月に開催する株主総会後の取締役会を経て正式に決定する。中村知美社長(63)は代表権のない会長に就く。大変革期にある自動車産業で勝ち残るため、新体制で電動化・脱炭素の戦略を加速させる。

会見した中村社長は、半導体不足など外部環境による影響は「最悪の状況からは脱しつつあり、会社の体質や利益構造にも改善の兆しがみえる。このタイミングがバトンタッチにふさわしい」と話した。

大崎氏は1988年に富士重工業(現SUBARU)に入社。エンジンやトランスミッションの設計などを手掛け、軽自動車の商品企画を担当した。2017年には完成検査での不正発覚時に品質保証責任者を務めた。現在は製造本部長としてEVの国内生産準備を主導する。

中村社長は大崎氏について「現場を大切にし、社内外からの人望も厚い」と評価、経験した幅広い部門それぞれで「しっかりと実績を出してくれた」と述べ、開発・製造現場の知見も高く、電動化対応は「非常に正しくジャッジ(判断)してくれる」と期待した。