*15:25JST 日経平均は5日続伸、需給主導で28500円超え達成
日経平均は5日続伸。
8日の米株式市場でダウ平均は58.06ドル安と小幅続落。
金利の上昇一服を好感した買いが先行も、予想を上回った雇用関連指標や下院での議会証言でパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が大幅利上げに含みを持たせたことが重しになった。
ただ、概ね織り込み済みの内容で終盤にかけては買い戻され、ダウ平均は下げ幅を縮小。
ナスダック総合指数はプラス圏を回復し+0.39%と3日ぶり反発。
一方、東京市場では個人を中心とした売り方の買い戻しなど需給主導の形で買いが先行、日経平均は203.92円高から始まった。
寄り付き直後に28734.79円(290.6円高)まで上昇した後は騰勢一服となったが、ハイテク株などに幅広く買いが入る中、その後も28500円を超えた水準での推移が続いた。
午後は明日の日本銀行の金融政策決定会合などを控える中、膠着感の強い展開が続いた。
大引けの日経平均は前日比178.96円高の28623.15円となった。
東証プライム市場の売買高は12億300万株、売買代金は2兆8808億円だった。
セクターでは鉄鋼、海運、パルプ・紙が上昇率上位となった。
一方、鉱業、ゴム製品のみが下落した。
東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%だった。
個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高を受けてアドバンテスト (TYO:6857)、ディスコ (TYO:6146)、ルネサス (TYO:6723)のほか、村田製 (TYO:6981)、イビデン (TYO:4062)
などのハイテクが大きく上昇。
三菱UFJ (TYO:8306)、三井住友 (TYO:8316)の銀行、東京海上HD (TYO:8766)、MS&AD (TYO:8725)の保険のほか、郵船 (TYO:9101)、川崎汽船 (TYO:9107)の海運、三井物産 (TYO:8031)、双日 (TYO:2768)の商社、日本製鉄 (TYO:5401)、神戸製鋼所 (TYO:5406)の鉄鋼、住友鉱山 (TYO:5713)、三菱マテリアル (TYO:5711)の非鉄金属などが全般高い。
イトーヨーカ堂の店舗数大幅削減が報じられた7&I-HD (TYO:3382)は大幅高。
レーティング格上げが観測されたサンケン電気 (TYO:6707)、採用管理システムを提供するHRクラウドへの投資を発表したピアラ (TYO:7044)、決算が好感されたBガレージ (TYO:3180)がそれぞれ急伸。
既存店売上動向が材料視されたトレファク (TYO:3093)も大きく上昇した。
ロイヤルHD (TYO:8179)はレーティング格上げ、小糸製作所 (TYO:7276)は新規買い推奨が確認され、買われた。
ほか、京都銀行 (TYO:8369)、筑波銀行 (TYO:8338)など地銀が値上がり率上位に多く顔を出した。
一方、INPEX (TYO:1605)、石油資源開発 (TYO:1662)の鉱業のほか、ファーストリテ (TYO:9983)、ソニーG (TYO:6758)、ダイキン (TYO:6367)の値がさ株の一角が軟調。
サイボウズ (TYO:4776)、Sansan<
4443>、ギフティ (TYO:4449)などの内需系グロース(成長)株の下落が散見された。
立会外分売の実施を発表したソーダニッカ (TYO:8158)は需給悪化懸念から大きく下落となった。
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