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フォーバル Research Memo(3):フォーバルビジネスグループ、フォーバルテレコムビジネスグループが2本柱

発行済 2023-03-20 15:13
更新済 2023-03-20 15:15
© Reuters.
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*15:13JST フォーバル Research Memo(3):フォーバルビジネスグループ、フォーバルテレコムビジネスグループが2本柱 ■フォーバル (TYO:8275)の事業概要

1. フォーバルビジネスグループ
フォーバルビジネスグループでは、中小企業向けに、IP統合システム、情報セキュリティ、Web構築などの情報通信コンサルティングのほか、総合コンサルティング、海外進出支援、人材・教育、環境、事業承継などの経営コンサルティングサービス、OA・ネットワーク機器の販売、サービスの取次ぎなどを手掛ける。
主力事業は、コンサルティングサービスであるアイコンサービスのほか、創業以来手掛けているビジネスフォンの販売をはじめとする情報通信機器やOA機器の販売だ。
情報機器や通信サービスでの接点からアイコンサービス・よろず経営相談へ導き、さらに次世代経営コンサルティングでより深い解決策を提案するという一連の流れで、中小企業の多様なニーズに対応する体制が整備されている。
同社のコンサルティングの特色は5分野(情報通信、海外、環境、人材・教育、起業・事業承継)と3手法(売上拡大、業務効率改善、リスク回避)に整理される。
2023年3月期は、新しい成長戦略として「中小・小規模企業のGDX化の伴走型アドバイザーとして確固たる地位の確立」を掲げ、人材投資を先行させている。


2. アイコンサービス:中小企業支援サブスクリプション型コンサルティングサービス
同社の最も注目すべき事業は、2008年に導入されたアイコンサービスだろう。
アイコンのアイは、information(情報)、imagination(想像力)、idea(アイデア)、identity(独自性)、intelligence(知力)、innovation(革新)などを示し、これらを起源とするコンサルティングサービスである。
定期訪問と遠隔サポート・状態監視を組み合わせた効率的な支援が特徴である。


アイコンサービスの基本構成は、経営のよろず相談サービス、定期訪問や通信技術を使った遠隔サポート、パソコン・ネットワーク状態監視サービス、各種アプリケーションの問い合わせサービス、顧客専用サイトとなっている。
メニューとして、経営コンサルティング系、個人情報管理系、パソコン・ネットワーク系、スマートフォン・パッド系、ホームページ系、電話系、コピー系の幅広いサービスを提供する。
現在のアイコンサービスの平均客単価は月額18,000円程度であり、ほかのサービスへの入り口と位置付けているため、設定金額は低めである。


直近でアイコンサービスの一環としてリリースされたサービスには、スマートフォンから簡便かつ安価に勤怠管理を行えるクラウド型勤怠管理システム「HRMOS(ハーモス)勤怠」や業務フローの見直し・マニュアル化を行い、ペーパーレス化・標準化で業務の効率性を高めるコンサルティングサービス「PPLS(ププルス)」などがある。
これらのシステムは、働き方改革を行う大前提となる勤務実態を見える化するとともに、生産性のより高い働き方への変革を支援する。
追加メニューの増加は顧客単価の向上にもつながる。
実際に1顧客当たり売上高(ARPU)は前々期及び前期と比較して上昇している。
顧客件数と顧客単価の両方の伸びが重なり、アイコンサービスの上期売上高は2,978百万円(前年同期比10.2%増)と順調に成長している。


3. フォーバルテレコムビジネスグループ
フォーバルテレコム (TYO:9445)を中心にVoIP(高速ブロードバンド回線を利用した電話やインターネット接続サービス)・FMC(サービス名「どこでもホン」)などのオリジナルな通信サービス、インターネット関連サービス、普通印刷及び保険サービスなどを提供する。
また、一括請求する「ワンビリングサービス」を通じて企業のコスト削減や事業効率向上を支援している。
直近では、光回線サービスやISPの拡大ペースが落ち着き、新電力サービスや保険サービスが伸びている。
2023年3月期上半期は、新電力の仕入価格上昇の影響でセグメント利益が低下したが、第3四半期以降は、仕入れ価格上昇を価格に反映させる契約改定により収益性が改善傾向である。
第1四半期単独のセグメント利益は97百万円、第2四半期単独で48百万円の損失、第3四半期単独で179百万円の利益となっている。


4. 総合環境コンサルティングビジネスグループ
アップルツリー(2013年12月に子会社化)がスマートグリッド設備機器の商社事業(太陽光システム、オール電化、蓄電池、HEMS)と太陽光発電システム(住宅用、産業用)の設計、施工、販売事業を主に行ってきた。
太陽光発電システムに関しては、再生可能エネルギー特別措置法改正(FIT法改正、2017年4月)の影響を受け、販売は停滞期に入った。
それを補うべくLED照明や蓄電池の拡販を積極化し、事業構造の転換を図る。
LED事業については、国内生産で高品質なLEDを提供する工場を持つ。
進行期は新サービス(環境関連のスコアリングサービス)の開始を計画しており、事業再構築が期待される。


5. その他の事業グループ(人材・教育分野)
人材・教育分野の強化のため、通信教育事業、書籍の出版・販売事業を手掛けるアイテック(2013年10月に子会社化)と、IT分野のエンジニア及び管理者の育成、東南アジアにおける現地幹部候補・留学生の人材紹介・派遣などの事業を行う(株)クリエーティブソリューションズが合併し、新会社としてアイテックが2018年4月に発足した。
旧アイテックは情報処理技術者や個人情報保護士の養成を得意とし、eラーニングでのサービス提供ができる強みがあり、クリエーティブソリューションズは大手通信会社などを顧客に持ち、安定した需要が特長である。
2020年5月には、システム企画・設計を得意とするカエルネットワークス(現 フォーバルカエルワーク)がフォーバルの完全子会社となった。
人材教育事業、IT人材の派遣やシステム企画・開発事業ともに業績は順調である。
2023年3月期第3四半期の業績は、売上高で1,565百万円(前年同期比11.8 %増)、セグメント利益で222百万円(前年同期比13.8 %増)と、成長性・収益性ともに高い。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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