ビットコイン、9カ月ぶり高値 銀行部門の混乱が追い風

Reuters

発行済 2023年03月20日 16:37

更新済 2023年03月20日 19:36

[ロンドン/香港 20日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)ビットコインが20日の取引で9カ月ぶりの高値を付けた。銀行部門の混乱を受けて一部の投資家がデジタル資産を購入している。

ビットコインは昨年6月中旬以来の高値となる2万8567ドルまで上昇。直近では0.9%値上がりしている。市場では各国中央銀行が利上げペースを鈍化させるとの見方が強まっている。

米シリコンバレー銀行の破綻やUBSによるクレディ・スイスの買収など銀行の問題が浮上する中、ビットコインは先週26%上昇し、過去10日間の上昇率は35%を超えた。

20日の市場では銀行の株式や社債など伝統的な資産が下落。

米連邦準備理事会(FRB)は19日、ドルスワップ協定を通じた流動性供給で欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中央銀行)、スイス中銀、カナダ中銀、日銀と協調すると発表した。