Reuters
発行済 2023年03月30日 15:24
[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比100円85銭安の2万7782円93銭と、4営業日ぶりに反落して取引を終えた。3月期末の配当の権利落ちが相場の押し下げ要因となり、特に海運株などの高配当銘柄の売り圧力が強まった。一方、前日の米ハイテク株高を好感し、半導体や電子部品関連の一角は底堅く推移した。
日経平均は55円安と軟調にスタートした。寄り付き後は下げ幅を拡大し、一時、前営業日比約250円安の2万7630円55銭の安値を付けた。ただ、新規の材料が乏しいことから売りが一巡すると徐々に様子見ムードが広がり、終盤にかけては小動きの展開となった。
市場では、配当落ち分(255円程度)を考慮すると日経平均は底堅さを維持しているとの見方が聞かれた。T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏は「ひと頃に比べると金融不安が和らいでいることが支援材料となり、下値を探る動きは限定的」と話した。目先の日本株については、中国経済の回復などを支えに次第に上方向を試すのではないか、との予想も聞かれる。
一方、金融不安は完全に後退しているわけではなく、米経済の先行きを注視する必要があるとし、「今後は米国の経済指標に市場の関心が集まりやすい」(浪岡氏)という。
TOPIXは0.61%安の1983.32ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.61%安の1020.43ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は2兆9680億7100万円だった。東証33業種では、ゴム製品、精密機器、空運業など5業種が値上がり。石油・石炭製品、証券業、その他金融業など28業種は値下がりした。
個別では、指数寄与度の大きいソフトバンクグループが2%安と軟調に推移。日経平均を38円ほど押し下げた。ファーストリテイリングは1.2%高でしっかり、東京エレクトロンは0.4%高だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり517銘柄(28%)に対し、値下がりが1258銘柄(68%)、変わらずが43銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27782.93 -100.85 27827.89 27,630.55─
27,876.38
TOPIX 1983.32 -12.16 1984.61 1,974.13─1
,988.36
プライム指数 1020.43 -6.23 1022.08 1,015.74─1
,023.00
スタンダード指数 1045.73 -6.45 1042.04 1,041.81─1
,046.00
グロース指数 961.09 +0.84 963.36 957.82─966
.93
東証出来高(万株) 127527 東証売買代金(億円 29680.71
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