鴻海創業者ゴウ氏、台湾総統選に出馬表明 野党候補指名目指す

Reuters

発行済 2023年04月05日 13:23

更新済 2023年04月05日 15:00

[桃園(台湾) 5日 ロイター] - 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏は5日、来年1月の台湾総統選に向けて野党・国民党の候補指名獲得を再び目指すと表明した。

ゴウ氏は2019年に同社トップを退き、総統選に立候補したが、同党の候補指名を獲得できなかった。

米国訪問から帰国したゴウ氏は記者団に対し、中国との戦争を回避する唯一の方法は米中間の緊張を緩和し、台湾の与党・民主進歩党(民進党)から政権を奪うことだと述べた。

国民党は伝統的に中国との密接な関係を支持している。総統選の候補者はまだ選定中で、新北市長の侯友宜氏が最有力候補とみられている。

ゴウ氏は4年前に国民党を離党したことを謝罪した上で、党の候補者に選ばれれば民進党以外の陣営を一つにまとめ、総統選で勝利できるよう最善を尽くすと表明。

ただ、侯氏が支持率で自身を上回り、党の候補指名を受ける場合は全力で応援すると述べた。