日経平均は6日続伸、米PPI鈍化やファストリ決算で大幅高

*15:31JST 日経平均は6日続伸、米PPI鈍化やファストリ決算で大幅高 日経平均は6日続伸。
13日の米株式市場でダウ平均は383.19ドル高と大幅反発。
3月卸売物価指数（PPI）が予想を大幅に下回ったほか、週次新規失業保険申請件数が労働市場の逼迫緩和を示唆したため、利上げ停止期待が高まった。
金利先高観の後退を追い風にハイテクが相場をけん引し、ナスダック総合指数は＋1.98％と4日ぶり大幅反発。

米株高を引き継いで日経平均は164.57円高からスタート。
為替の円高進行が限定的で、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移する中、一部値がさ株の大幅高も寄与し、日経平均は一時28500円を回復。
一方、心理的な節目では戻り待ちの売りが上値を抑えたほか、今晩の米3月小売売上高や米銀決算を前にした様子見ムードもあり、その後は一進一退が続いた。
本日は4月限オプション取引の特別清算指数（SQ）算出日で、確定値は28519.43円だった。


　大引けの日経平均は前日比336.50円高の28493.47円となった。
東証プライム市場の売買高は11億2794万株、売買代金は2兆9323億円だった。
セクターでは卸売、小売、倉庫・運輸が上昇率上位となった一方、海運、輸送用機器、保険が下落率上位となった。
東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67％、対して値下がり銘柄は28％だった。


　個別では、伊藤忠 (TYO:8001)、丸紅 (TYO:8002)、三井物産 (TYO:8031)の商社株が大幅に上昇し、INPEX (TYO:1605)、ENEOS (TYO:5020)、住友鉱山 (TYO:5713)など資源関連の一角も高い。
資生堂 (TYO:4911)、コーセー (TYO:4922)、味の素 (TYO:2802)、エーザイ (TYO:4523)などディフェンシブ系の一角も上昇。
ルネサス (TYO:6723)、村田製 (TYO:6981)のハイテクの一部も買われた。
主力ではファーストリテ (TYO:9983)が好決算と業績上方修正を材料に急伸。
決算を材料にSansan (TYO:4443)、ローソン (TYO:2651)、ブックオフGHD (TYO:9278)が急伸し、大黒天物産 (TYO:2791)も減益決算ながらあく抜け感で大幅高。
ほか、マネーフォワード (TYO:3994)、ラクスル (TYO:4384)、SHIFT (TYO:3697)などグロース（成長）株の上昇が目立った。


　一方、東エレク (TYO:8035)、アドバンテスト (TYO:6857)、スクリン (TYO:7735)の半導体、安川電機 (TYO:6506)、TDK (TYO:6762)、三井ハイテック (TYO:6966)などハイテクの一角が軟調。
為替の円高進行を受けてホンダ (TYO:7267)、マツダ (TYO:7261)、SUBARU (TYO:7270)の輸送用機器も下落。
上半期上振れ着地も材料出尽くし感から東名 (TYO:4439)がストップ安まで売られ、PRTIMES (TYO:3922)、フィルカンパニー (TYO:3267)、佐鳥電機 (TYO:7420)も決算を受けて急落。
SHOEI (TYO:7839)はレーティング格下げを材料に大幅安となった。