セガサミー、「アングリーバード」のロビオを1036億円で買収へ

Reuters

発行済 2023年04月17日 16:04

更新済 2023年04月18日 15:54

[東京 17日 ロイター] - セガサミーホールディングスは17日、人気ゲーム「アングリーバード」などを手掛けるフィンランドのロビオ・エンターテインメントを7億ユーロ(約1036億円)で買収すると発表した。モバイルゲームを含め急速に成長するグローバルゲーム市場でのプレゼンスを高めるには、継続的なゲーム開発体制と運営力の強化が必要不可欠と判断し、買収を進めることを決めた。

1株9.25ユーロで公開買い付け(TOB)し、全株取得を目指す。5月8日前後に買い付けを開始する。ロビオのモバイルゲーム開発能力やキャラクターなどの知的財産を取得し、事業基盤を強化する。セガのゲームポートフォリオを強化し、グローバル展開をより加速するとしている。

セガサミーの里見治紀最高経営責任者(CEO)は「ブランド、キャラクターやファンベース、加えて、各々の企業文化や機能が組み合わさることで大きなシナジーが発揮されると確信をしている」とコメントした。

ロビオは15日、同社株のTOBの可能性についてセガサミーと協議していることを確認したと明らかにしていた。

17日の東京株式市場でセガサミーの株価は前営業日比4.17%安の2552円と大幅安で取引を終えた。朝方から、ロビオ買収の報道が嫌気されて終日、軟調な展開だった。