早稲アカ Research Memo(10):逆風の影響力が最も少ない1社、首都圏250校体制を目指す

Fisco

発行済 2015年06月25日 19:29

早稲アカ Research Memo(10):逆風の影響力が最も少ない1社、首都圏250校体制を目指す

■今後の成長見通し (3)長期経営目標 学習塾業界を取り巻く市場環境は、少子化が続くなかで競争が激化しており、ここ最近は業界再編の動きも進むなど、生き残りをかけた動きが活発化する状況にあるが、同社は市場環境の逆風の影響が最も少ない企業の1つとして位置付けられる。
これは同社が営業エリアとして特化している首都圏に関しては少子化の影響がほとんどみられないこと、また、難関校を目指すための進学塾は、常に一定の需要があり、高校入試に関しては圧倒的なブランド力を確立していることなどが背景にある。
このため、同社では今後も独立経営を続けていく方針としている。
現在、提携関係にある企業とは引き続き良好な関係を維持していくほか、シナジーが見込める企業との提携は今後も行っていく考えに変わりない。
早稲田アカデミー (TOKYO:4718)の長期目標としては、校舎展開で首都圏250体制を目指しており、収益目標としては売上高経常利益率で10%超を目指し、更なる経営効率の向上に取り組んでいく方針としている。
前期の経常利益率は3.8%となっており2倍以上の引上げが必要となるが、経費の削減など地道な改善活動を続けることで、収益性の向上を図れると考えている。
また、「合格実績戦略」としては中学入試で御三家中の合格実績トップが当面の目標となる。
2015年度は356名と2年連続で業界第2位となり、合格者数も年々増加傾向にある。
業界トップのSAPIXが909名となっており、まだ開きは大きいものの、今後も教務力の向上を進めていくことで、その差を縮めていく方針だ。
大学受験に関しても引き続き難関大学への合格実績を積み上げていく考えで、「野田学園」との連携も進めながら、レベルアップを図っていく。
同社の塾生数の構成で見ると、高校部は全体の1割程度と少なく、中学部の生徒数と比較すると約4分の1の水準にとどまっている。
逆に言えば、開拓余地も大きいことになり、今後の成長ポテンシャルとして期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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