印航空ゴーファーストが破産申請、「P&Wエンジン不具合で」

Reuters

発行済 2023年05月03日 16:17

[ベンガルール 2日 ロイター] - 資金難に陥ったインドの航空会社ゴーファーストが2日、破産を申請した。米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製エンジンの不具合で半数の航空機が運航できなくなったとした。

ゴーファーストは声明で、エアバス「A320neo」のエンジン供給元であるP&Wが、予備のリースエンジンの提供を命じた仲裁裁定に従わなかったため運航を全面再開できず、破産申請に至ったと説明。

「P&Wの欠陥エンジン」が原因で地上待機している機体の割合は2019年12月の7%から22年12月には50%に膨らみ、収入減と追加経費で1080億ルピー(13億2000万ドル)の負担が生じたと主張した。

P&Wはロイターに対し「顧客の航空会社の成功にコミットしており、全顧客への納期を引き続き優先している」と述べた。また、ゴーファーストに関する仲裁裁定に従っているとした。

ゴーファーストは5月3─5日の便を欠航とした。

同社が会社法審判所(NCLT)に提出した破産申請によると、金融債権者に対する債務は4月28日時点で652億1000万ルピー。30日時点でこれらの債務は不履行に陥っていなかったものの、仕入先に対する120億2000万ルピー、航空機リース会社に対する266億ルピーなど事業債権者に対する債務で不履行を起こしたという。

また、現在の財務状況を考慮すれば金融債権者に対する債務不履行は差し迫っているとした。