楽天G株が一時11%安、公募増資で最終調整 市場は希薄化を嫌気

Reuters

発行済 2023年05月15日 15:35

更新済 2023年05月15日 16:55

[東京 15日 ロイター] -   東京株式市場で楽天グループ (T:4755)の株価が後場に急落し、前営業日比9.05%安で取引を終えた。公募増資に向けて最終調整していることが分かったとロイターが報じ、手掛かりになった。株価は一時11.5%安に下落した。公募増資による財務基盤の強化よりも、1株利益の希薄化懸念が意識された。

公募増資は3000億円規模を想定しているが、今後の株価次第で変動する可能性がある。携帯電話事業の投資負担で最終赤字が続く中、財務基盤の立て直しを急ぐ。週内にも取締役会を開き決議する。公募増資に加え、第三者割当増資で三木谷浩史会長の資産管理会社なども資金を出す。