日経平均は6日続伸、半導体株が堅調 円安も支援

Reuters

発行済 2023年05月18日 15:23

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比480円34銭高の3万0573円93銭と、6日続伸して取引を終えた。ドル/円の円安進行や米ハイテク株高を好感して指数寄与度の大きい半導体株などが大きく値上がりし、日経平均は1日を通して堅調な展開となった。上げ幅は一時570円を超え3万0667円13銭まで上昇。2021年9月14日以来の高水準となった。

日経平均は338円高と堅調にスタート。指数寄与度の大きい半導体株などが大幅高となり相場を押し上げ、寄り付き後も上げ幅を拡大した。前日の米半導体株高や、岸田文雄首相が海外の大手半導体企業の幹部らと面会したことが好感された。ただ、買いが一巡すると次第に伸び悩む展開となり、後場にかけては一進一退の展開となった。

物色動向としては、円安を背景とした業績改善期待で景気敏感株がしっかりだった一方、内需株は軟調に推移した。

足元の株高について、市場では「日銀の緩和政策や東証による企業への改革要請など様々な材料はあるが、どれも昨日、今日で出てきた話ではないので、日経平均の急な上昇は想定外だった」(岡地証券・投資情報室長、森裕恭氏)との受け止めが聞かれた。

日経平均は心理的節目の3万0500円台を回復したことで達成感も意識され、目先は調整リスクの方が大きいとの声も出ている。今後は「最初の押し目はどの程度かを探る局面に入るだろう」(森氏)といい、テクニカル的には10日移動平均線が位置する2万9500円近辺まで下がる可能性があるという。

TOPIXは1.14%高の2157.85ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は1.14%高の1110.42ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆8007億1600万円と、商いが膨らんだ。東証33業種では、電気機器、精密機器、機械など22業種が値上がり。電気・ガス、パルプ・紙、陸運など11業種は値下がりした。

個別では、東京エレクトロンが5.2%高、アドバンテストが7.9%高となり、日経平均を169円ほど押し上げた。ルネサスエレクトロニクスも5%高と堅調に推移した。

円安進行を受けてトヨタ自動車、スズキがそれぞれ1%超高となった。

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プライム市場の騰落数は、値上がり956銘柄(52%)に対し、値下がりが808銘柄(44%)、変わらずが71銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 30573.93 +480.34 30432.54 30,381.90─

30,667.13

TOPIX 2157.85 +24.24 2153.28 2,146.77─2

,161.99

プライム指数 1110.42 +12.51 1107.83 1,104.75─1

,112.44

スタンダード指数 1071.58 -0.58 1074.80 1,068.22─1

,076.12

グロース指数 939.79 -9.80 952.49 938.69─956