ルネサス、SiCパワー半導体投資を開始 25年に量産化

Reuters

発行済 2023年05月19日 13:20

(不要なコードを削除しました)

[東京 19日 ロイター] - ルネサスエレクトロニクスは19日、年内にも炭化ケイ素(SiC)パワー半導体への投資を開始し、2025年の量産化を目指すことを明らかにした。制御用半導体のパワー半導体市場における存在感を高める。

同社は、昨年11月にSiCパワー半導体市場への参入を公にしたが、今回初めて投資戦略を明確にした。まずは、高崎工場(群馬県高崎市)で立ち上げる。電気自動車(EV)の普及に伴い、省エネ性能に優れたSiCパワー半導体の需要は今後の伸びが見込まれている。経済産業省によると、SiCパワー半導体市場は21年の1400億円から30年には約3.4兆円まで拡大する見通し。ロームが世界シェアで4位に位置するが、三菱電機なども増産を進めている。

ルネサスは、現行のEVで一般的なシリコン(Si)製のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)などのパワー半導体でも、積極投資を進めている。24年には、閉鎖していた甲府工場(山梨県甲斐市)を再稼働し生産能力を増強する。