(内容を追加しました) [ニューヨーク 9日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17548.62(+33.20) 前営業日終値 17515.42(‐261.49)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4922.40(+12.64) 前営業日終値 4909.76(‐87.70)
S&P総合500種 .SPX 終値 2051.31(+4.63) 前営業日終値 2046.68(‐34.66)
9日の米国株式市場は反発。中国株式市場が、政府が打ち出した株価下支え策を追い風に最近の大幅安から戻したことを受け、安心感が広がった。中国株の上昇を受け、この日は世界的に株高となった。
ダウ工業株30種 .DJI は33.20ドル(0.19%)高の1万7548.62ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は12.64ポイント(0.26%)高の4922.40。 S&P総合500種 .SPX は4.63ポイント(0.23%)高の2051.31。
3指数とも序盤は約1%上昇したが、その後上げ幅を縮小した。
中国の証券当局は、上場企業の株式を大量に保有している株主に向こう6カ月間にわたって売却を禁止するなど、株価の下落を食い止めるための措置を導入した。 一方、ギリシャの財政再建問題が収拾に向かい、同国がユーロ圏にとどまるとの期待から欧州株が上昇し、米国市場でも慎重ながらも楽観的な見方が強まった。 ゴールドマン・マネジメントのプリンシパル、スティーブ・ゴールドマン氏は「(中国株の下落が)続かなかったことが不安を和らげた。ギリシャから敵対的な姿勢が示されなかったと見受けられたことも、支援材料になった」と述べた。
セクター別ではS&P総合500種の主要10業種指数のうち7セクターが上昇。S&P金融株指数 .SPSY は0.77%高となり、市場をけん引した。 個別銘柄では、アップル AAPL.O が2.04%安の120.07ドルで取引を終え、1月以来の5営業日続落となった。ただ、投資家が注視する200日移動平均より若干高い水準にとどまった。投資家は、中国の消費支出が減って同社のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売が打撃を受ける恐れがあると懸念している。 米ドラッグストアチェーン最大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス WBA.O は4.24%高。2015年通期の利益見通しを上昇修正したことを受けて買われた。 香水化粧品大手コティ COTY.N は日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) PG.N の美容部門を125億ドルで買収すると発表した。株価はコティが4.7%下落、P&Gは0.41%下げた。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約66億株で、過去5営業日平均の71億株を下回った。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1773で下げ1284(比率は1.38対1)、ナスダックは上げ1757で下げ997(1.76対1)だった。