米国株式市場=まちまち、債務上限懸念が重し エヌビディアに買い

Reuters

発行済 2023年05月31日 05:28

更新済 2023年05月31日 06:27

[30日 ロイター] - 米国株式市場は、連邦債務上限引き上げに反対する議員を巡る懸念が圧迫要因となる一方で、生成AI(人工知能)などAI向け半導体需要への期待から半導体大手エヌビディアが買われ、まちまちで終了した。

エヌビディアはこの日の取引で、時価総額が半導体メーカーとして初めて1兆ドル台に乗せた。

バイデン大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長は27日に債務上限の一時停止で合意した。

マッカーシー氏は30日、合意案の採決は共和党にとり容易であり、可決の可能性が高いと述べた。ただ、党内の強硬派の一部は合意案に反対している。

CFRA(ニューヨーク)のチーフ投資ストラテジスト、サム・ストボール氏は「最初の採決が失敗に終わり、もう一度やり直すことになっても驚きではない」と述べた。ただ、6月5日の期限までに債務上限に関する合意が成立すると確信しているとも語った。

エヌビディアは3%高で終了、時価総額は約9910億ドルとなった。

S&P総合500種の11セクター中、上昇したのは3セクターにとどまった。S&P総合500種とナスダック総合では、値下がり銘柄が値上がり銘柄を上回った。

コンファレンス・ボード(CB)がこの日発表した5月の米消費者信頼感指数は102.3と、4月改定値103.7から低下した。ただ、エコノミスト予想の99は上回った。

6月2日発表の5月米雇用統計に注目が集まっている。

テスラは続伸。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は3年ぶりに中国の首都北京を訪問した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.12対1の比率で上回った。ナスダックでは1.21対1の比率で値下がり銘柄が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値

ダウ工業株30種 33042.78 -50.56 -0.15 33103.65 33132.70 32893.97

前営業日終値 33093.34

ナスダック総合 13017.43 +41.74 +0.32 13109.10 13154.29 12968.12

前営業日終値 12975.69

S&P総合500種 4205.52 +0.07 +0.00 4226.71 4231.10 4192.18

前営業日終値 4205.45

ダウ輸送株20種 13965.64 +62.22 +0.45

ダウ公共株15種 892.39 -1.41 -0.16

フィラデルフィア半導体 3549.39 +3.72 +0.10

VIX指数 17.46 0.00 0.00

S&P一般消費財 1199.02 +9.01 +0.76

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S&P素材 476.37 -2.84 -0.59

S&P工業 828.48 -1.91 -0.23

S&P主要消費財 756.55 -8.29 -1.08

S&P金融 532.81 -0.01 0.00

S&P不動産 224.29 +0.61 +0.27

S&Pエネルギー 596.86 -5.65 -0.94

S&Pヘルスケア 1473.78 -9.95 -0.67

S&P通信サービス 210.77 -0.15 -0.07

S&P情報技術 2928.21 +18.25 +0.63

S&P公益事業 324.86 -1.27 -0.39