米国株式市場=下落、雇用動態調査受け投資家に動揺

Reuters

発行済 2023年06月01日 06:01

更新済 2023年06月01日 06:36

[31日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。予想外に強い雇用指標が、米連邦準備理事会(FRB)の6月再利上げを警戒する投資家を動揺させた。

債務上限を巡る合意案の下院での採決がこの日の夜に予定されている。大半のアナリストは議会承認を予想しており、バイデン米大統領は6月5日までに署名できるとの見方を示している。

米労働省が31日発表した4月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が35万8000件増の1010万件となり、予想外に増加した。

先物市場では6月13─14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の利上げが決まるとの確率が70%まで上昇したが、FRB当局者の発言を受けて約32%に低下した。

FRBのジェファーソン理事は、次回会合で利上げを見送ることで、政策当局者は決断を下す前により多くのデータを確認することができると述べた。フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は現時点で次回FOMCでの利上げの見送りを支持していると述べた。

2日発表の5月米雇用統計に注目が集まっている。

個別銘柄では、HPが7.1%安。第2・四半期売上高が市場予想に届かなかったことが嫌気された。

前日時価総額が1兆ドルを上回ったエヌビディアは5.7%安。

インテルは4.8%高。デビッド・ジンズナー最高財務責任者(CFO)は第2・四半期の売上高が予想レンジの上限を達成する見込みと述べた。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.39対1の比率で上回った。ナスダックでは1.37対1の比率で値下がり銘柄が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 32908.27 -134.51 -0.41 32948.71 32984.83 32739.73

前営業日終値 33042.78

ナスダック総合 12935.29 -82.14 -0.63 12968.38 13029.08 12889.37

前営業日終値 13017.43

S&P総合500種 4179.83 -25.69 -0.61 4190.74 4195.44 4166.15

前営業日終値 4205.52

ダウ輸送株20種 13709.74 -255.90 -1.83

ダウ公共株15種 900.37 +7.98 +0.89

フィラデルフィア半導体 3453.18 -96.21 -2.71

VIX指数 17.94 +0.48 +2.75

S&P一般消費財 1188.04 -10.98 -0.92

S&P素材 471.02 -5.35 -1.12

S&P工業 816.88 -11.60 -1.40

アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

S&P主要消費財 757.09 +0.54 +0.07

S&P金融 526.72 -6.09 -1.14

S&P不動産 225.76 +1.47 +0.65

S&Pエネルギー 585.66 -11.20 -1.88

S&Pヘルスケア 1486.28 +12.50 +0.85

S&P通信サービス 210.66 -0.11 -0.05

S&P情報技術 2896.25 -31.96 -1.09

S&P公益事業 327.97 +3.11 +0.96