米国株式市場=反発、利上げ見送り期待高まる 債務上限の進展も好感

Reuters

発行済 2023年06月02日 05:50

更新済 2023年06月02日 07:18

[1日 ロイター] - 米国株式市場は反発。賃金インフレ鈍化を示唆する指標を受け、今月の 米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送りへの期待が高まった。下院が前日に債務上限停止法案を可決したことも好感された。

企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)の5月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は27万8000人増加し、市場予想(17万人増)を上回った。

5月27日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週から2000件増加し、23万2000件となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は23万5000件だった。

投資家は2日発表の米雇用統計に注目している。

ナスダック総合とS&P総合500種は2022年8月以来の高水準で引けた。

エヌビディアは5.1%上昇し、S&P500の上げを主導した。

人工知能(AI)ソフトの米C3.aiは13.2%と大幅下落。通年売上高見通しがアナリスト予想を下回ったことを受けた。

セールスフォースも4.7%安。売上高の伸びが13年ぶり低水準となった。

ゴールドマン・サックスは2.3%安。追加の人員削減計画を発表したことに圧迫された。

メタは2.98%高。新たな仮想現実(VR)端末を発表したことを受けた。