Reuters
発行済 2023年06月05日 17:02
[東京 5日 ロイター] - 経団連の十倉雅和会長(住友化学会長)は5日の会見で、日経平均株価が約33年ぶりの高値を付けたことに関し、素直に喜びたい気持ちはあるものの「喜んでばかりはいられない」と語った。日本株は世界経済の中で相対的に選好されている部分もあるため、中長期的な視点で日本経済を評価するべきと述べた。
十倉氏は、サービス業のペントアップ需要(繰越需要)がけん引するかたちでGDP(国内総生産)が伸びていること、日銀が金融緩和の継続を表明していることなどが安心材料となっていると指摘。一方、日本経済の絶対的な実力が上がってきたかといったら「そこまでの自信はない」と述べた。
株高になることは「結構なこと」だが喜んでばかりはいられないとし、そのうえで「これから日本もインフレが続くようなことがあれば、金融政策(の修正や変更)も当然検討されるだろう。もう少し中長期な目で日本経済を評価すべきだ」と語った。
(杉山健太郎)
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