米SEC、コインベースを提訴 バイナンスに続き

Reuters

発行済 2023年06月06日 23:29

更新済 2023年06月07日 08:36

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[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は6日、規制当局への登録を怠ったまま違法に運営しているとして、暗号資産(仮想通貨)交換業大手の米コインベースを提訴した。

SECは訴状で、コインベースが少なくとも2019年以降、投資家保護を目的とした開示義務を回避しながら、暗号資産取引仲介業を運営することで数十億ドルを稼いだと指摘。「ソラナ」や「カルダノ」、「ポリゴン」など登録すべき証券である少なくとも13の暗号資産を取引していたとし、民事制裁金、不正利得の返還、差し止めによる救済を求めた。

SECのゲンスラー委員長はツイッターに「コインベースは、詐欺や恣意的な操作を防止する規制、適時開示、利益相反に対する保護措置、日常的な監督など、投資家に対する保護に欠けている」と投稿。

また、CNBCのインタビューで暗号資産業界について「ビジネスモデル全体が米証券法の不順守の上に成り立っており、われわれは彼らに順守を求めている」と述べた。

データ会社ナンセンの推定によると、提訴を受けてコインベースから差し引き約12億8000万ドルの顧客資金が流出した。

コインベースの法務顧問は声明で、業務は通常通り継続すると強調。また「(当社は)法令順守へのコミットメントを示してきた」と述べた。