リソー教育 Research Memo(7):無借金経営で手元キャッシュは潤沢、財務内容は良好

Fisco

発行済 2023年06月08日 12:27

*12:27JST リソー教育 Research Memo(7):無借金経営で手元キャッシュは潤沢、財務内容は良好 ■業績動向

3. 財務状況
リソー教育 (TYO:4714)の2023年2月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比793百万円減少の18,252百万円となった。
主な変動要因として、流動資産では配当金支出等により現金及び預金が702百万円減少したほか、営業未収入金が657百万円減少した。
固定資産は新規校舎開設等により有形固定資産が207百万円、敷金及び保証金が166百万円それぞれ増加したほか、繰延税金資産が104百万円増加した。


負債合計は前期末比368百万円増加の8,900百万円となった。
流動負債では未払法人税等が373百万円減少した一方で、契約負債(前期末は前受金)が452百万円増加した。
また、固定負債では退職給付に係る負債が407百万円増加した。
純資産は同1,162百万円減少の9,351百万円となった。
親会社株主に帰属する当期純利益1,492百万円を計上した一方で、配当金2,469百万円を支出したことにより利益剰余金が減少した。


キャッシュ・フローの状況について見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは2,779百万円のプラスとなったが、前期の3,607百万円からは減少した。
投資活動によるキャッシュ・フローは新規校舎の開設に伴う有形固定資産の取得等により1,016百万円のマイナスとなり、財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支出等により2,465百万円のマイナスとなった。
この結果、期末の現金及び現金同等物の残高は前期末比702百万円減少の7,308百万円となった。


経営指標を見ると、自己資本比率は利益剰余金の減少を主因として前期末の54.8%から50.7%に低下した。
ただ、無借金経営で手元キャッシュも70億円超と潤沢にあることから財務内容は良好な状況にあると判断される。
一方で、営業利益率やROE、ROAについては前期から低下しており、2024年2月期以降の経営課題となる。
同社は積み上がった手元キャッシュについて、今後も校舎展開等の設備投資やM&A資金に充当していくほか、株主還元にも積極的に振り向ける方針を示している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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