*15:28JST 日経平均は反落、米株高も急伸の反動が優勢
日経平均は反落。
3日の米株式市場でダウ平均は10.87ドル高と小幅に3日続伸、ナスダック総合指数は+0.20%と続伸。
独立記念日の前日の短縮取引で動意に乏しい展開だった。
追加利上げ懸念がくすぶり一時下落する場面があったが、6月ISM製造業景況指数が3年ぶりの低水準に落ち込むと金利先高観の後退で買い戻され、再び上昇に転じて終えた。
一方、前日の大幅高の反動が先行した日経平均は241.07円安からスタート。
寄り付き直後は33500円を意識する動きが見られたが、早い段階で同水準を割り込むと、その後はじわじわと下げ幅を広げた。
後場は買い戻しが先行も33500円を前に失速すると再び軟調に推移、時間外取引の米株価指数先物やドル円の軟化に合わせて引けにかけて下げ幅を広げる流れとなった。
大引けの日経平均は前日比330.81円安の33422.52円となった。
東証プライム市場の売買高は14億6556万株、売買代金は3兆3934億円だった。
セクターでは医薬品、パルプ・紙、ゴム製品が下落率上位に並んだ一方、銀行、保険、海運が上昇率上位に並んだ。
東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は33%だった。
個別では、共同開発中の新薬の試験結果が嫌気された第一三共 (TYO:4568)が急落し、アステラス製薬 (TYO:4503)、中外製薬 (TYO:4519)の他の医薬品株も下落。
ファナック (TYO:6954)、ダイキン (TYO:6367)を筆頭に、ソニーG (TYO:6758)、キーエンス (TYO:6861)、信越化学 (TYO:4063)の値がさ株が大きめに下落。
三菱商事 (TYO:8058)、伊藤忠 (TYO:8001)、三井物産 (TYO:8031)の商社株は全般軟調。
ほか、三菱重工 (TYO:7011)、コマツ (TYO:6301)などが安い。
一方、目標株価が引き上げられた三井住友 (TYO:8316)、みずほFG (TYO:8411)、三菱UFJ (TYO:8306)
の銀行株が大きく上昇し、千葉興業銀行 (TYO:8337)、東京きらぼしFG (TYO:7173)、富山第一 (TYO:7184)などが賑わい、地銀株が上昇率上位に多く入った。
ほか、ディスコ (TYO:6146)、アドバンテスト (TYO:6857)、太陽誘電 (TYO:6976)、新光電工 (TYO:6967)、芝浦メカ (TYO:6590)のハイテク、川崎汽船 (TYO:9107)、商船三井 (TYO:9104)、郵船 (TYO:9101)の海運、トヨタ自 (TYO:7203)、日産自 (TYO:7201)
の自動車の一角などは堅調。
そーせいG (TYO:4565)は新薬開発中止を受けた急落後のリバウンドが継続。
決算が好感されたネクステージ (TYO:3186)と象印 (TYO:7965)が急伸し、ネクステージはストップ高まで買われた。
同業のIDOM (TYO:7599)も大幅に上昇。
世界初の特許取得に関するリリースで日東精工 (TYO:5957)も急伸。
東証スタンダード市場ではAI活用の画像処理技術開発を本格化していくとの報道が材料視されたキタック (TYO:4707)がストップ高となった。
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