レアジョブ Research Memo(8):2024年3月期は、売上高は過去最高を見込むも、将来成長のために投資継続

Fisco

発行済 2023年07月14日 14:28

*14:28JST レアジョブ Research Memo(8):2024年3月期は、売上高は過去最高を見込むも、将来成長のために投資継続 ■今後の見通し

1. 2024年3月期の業績見通し
レアジョブ (TYO:6096)の2024年3月期の連結業績見通しは、売上高で前期比72.8%増の10,000百万円、EBITDAで同82.6%増の1,000百万円、営業利益で同162.8%増の600百万円、経常利益で同89.7%増の530百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同106.1%増の400百万円となっている。
なお、2024年3月期から新セグメントでの開示となり、リスキリング事業および子ども・子育て支援事業の2セグメントに分けての開示となるが、内訳としては、リスキリング事業が同3.5%増の5,500百万円、子ども・子育て支援事業が同855.4%増の4,500百万円の計画である。
従来のセグメントでは個人向けと法人・教育機関向けとして開示していたが、そのなかに子ども向け事業や学校向け事業が含まれていたためこれらが分離され、また、2023年4月から(株)ボーダーリンクのALT事業が新規連結化されることで、この売上高が子ども・子育て支援事業に分類されることによるものである。
リスキリング事業に含まれる個人向けの売上高計画は前期比2.4%増の3,600百万円、法人向けは同5.6%増の1,900百万円を見込んでいる。
また、EBITDAや営業利益が大幅に増加するのは、同社がレアジョブ英会話のサービス料金改定を推進していることや、ALT事業への参入によるもの。
レアジョブ英会話のサービス・料金改定については法人向けは今年4月から新料金プランへ変更、個人向けは昨年10月から新規会員のみを対象に新料金プランとなっていたが、既存会員についても今年5月から新料金プランへ切り替わる形となり、業績への寄与を見込んでいる。
なお、現状においてはこの価格改定による退会増加などの影響はほぼみられておらず、売上高が想定以上に落ち込む懸念は小さいとしている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)

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