*15:28JST 日経平均は小反落、止まらない円高進行を嫌気
日経平均は小反落。
13日の米株式市場でダウ平均は47.71ドル高と4日続伸、ナスダック総合指数も+1.57%と4日続伸。
6月卸売物価指数(PPI)が予想以上に鈍化し、金利が一段と低下。
ドル安と相まって企業収益の改善につながるとの期待が高まるなか、ハイテクを中心に買われた。
米株高を受けて日経平均は168.57円高からスタート。
7月限オプション取引の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買が交錯するなか直後に32780.63円(361.3円高)まで上昇したがその後急失速した。
為替の円高が一段と進行していたことが重石になり、下落に転じた後は一時32225.37円(193.96円安)まで下げた。
一方、前引けにかけては買い戻されプラス圏に再浮上。
後場の序盤は騰勢を強めて一時上げ幅を200円程にまで広げたが、再び失速すると引けにかけて下落に転じた。
SQ確定値は32484.24円だった。
大引けの日経平均は前日比28.07円安の32391.26円となった。
東証プライム市場の売買高は13億3681万株、売買代金は3兆7641億円だった。
セクターでは電気・ガス、小売、陸運が下落率上位に並んだ一方、海運、その他金融、証券・商品先物取引が上昇率上位に並んだ。
東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は34%だった。
個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高を受けてアドバンテスト (TYO:6857)が急伸し上場来高値を更新。
東エレク (TYO:8035)、ディスコ (TYO:6146)も大幅に続伸。
郵船 (TYO:9101)、商船三井 (TYO:9104)の海運も買われ、川崎汽船 (TYO:9107)は年初来高値を更新。
決算が好感されたSHIFT (TYO:3697)、久光製薬 (TYO:4530)、ビーウィズ (TYO:9216)が急伸し、マニー (TYO:7730)も大幅高、ウイングアーク1st (TYO:4432)はストップ高比例配分となった。
東宝
(TYO:9602)は業績及び配当予想の上方修正で買われた。
東証スタンダードではニデック (TYO:6594)が株式公開買い付け(TOB)を発表したTAKISAWA (TYO:6121)、好決算に加え大幅増配や自社株買いが評価されたTONE (TYO:5967)がストップ高比例配分となった。
一方、一時大幅に続伸していたいソシオネクスト (TYO:6526)が後場に崩れ、大幅安で終わった。
2ケタ減益決算が失望された7&I-HD (TYO:3382)は大きく下落。
3-5月期決算が市場予想を上回り業績予想を上方修正したファーストリテ (TYO:9983)は上昇スタートも失速して下落に転じた。
Sansan (TYO:4443)は今期見通しが良好も3-5月期の営業赤字転落が売り材料視されて下落。
決算が嫌気されたフィルカンパニー (TYO:3267)、ラクトジャパン (TYO:3139)、不二越 (TYO:6474)、メディアドゥ (TYO:3678)が大幅安となり、松屋 (TYO:8237)は好決算ながらも出尽くし感から大きく売られた。
ほか、為替の円高を背景に日産自 (TYO:7201)、マツダ<
7261>、スズキ (TYO:7269)など自動車が売られた。
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