マツダ社長、中国市場「想定以上に厳しい」 EV投入を強化

Reuters

発行済 2023年07月14日 20:04

[東京 14日 ロイター] - マツダの毛籠勝弘社長は14日、報道各社の取材に応じ、電気自動車(EV)の急速な普及で内燃機関車の販売が落ち込む中国市場について、EVの投入計画を強化して立て直しを図る考えを示した。

毛籠社長は6月下旬の株主総会で正式に就任。翌日から4日間ほど中国を訪れた。毛籠社長は、政府支援もあって「猛烈な勢いで電動化が進んでいる」と現地の状況を説明。「想定以上に厳しい競争環境になっている」とし、現在市場を席捲する中国のEVメーカーも「淘汰のフェーズに入る」と述べた。

マツダの中国での展開は内燃機関車が中心で、18年3月期に32万2000台だった販売台数は23年3月期に8万4000台まで減少した。販売店の再編を進めており、毛籠社長は反転攻勢に向け「この1年半で体制を整える」とした。今年度は12万5000台を計画している。

内燃機関車を主力とする日本メーカーは、EV化のペースが速い中国や東南アジアで苦戦を強いられており、各社ともEVの強化に動いている。マツダは2030年に世界販売の25─40%をEVにする方針で、毛籠社長はラインアップを拡充する考えを示した。