日経平均は続伸、朝安の後は好業績期待で底堅く推移

*15:35JST 日経平均は続伸、朝安の後は好業績期待で底堅く推移 日経平均は続伸。
先週末4日の米株式市場でNYダウは3日続落。
7月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を下回り、金利先高観の後退に伴い買い戻しが先行した。
一方、賃金の上昇が予想を上回り、連邦準備制度理事会（FRB）の追加利上げ観測が払しょくできず、また、米アップルの低調な決算への失望もあり取引終了にかけて下げに転じた。
米株安を受けた今日の日経平均は271.47円安からスタートした。
朝方の売り一巡後は、発表が本格化している国内企業の4-6月期好決算期待が相場の下支え要因となった。
また、午前の時間帯に、一時1ドル＝141円50銭台と先週末4日15時頃と比べ1円ほど円高・ドル安水準となった円相場が、円高一服となったことも東京市場で輸出株などの株価下支え要因となり、日経平均は朝安の後に下げ渋り、後場は概ねプラス圏で下値の堅い展開となった。


大引けの日経平均は前日比61.81円高の32254.56円となった。
東証プライムの売買高は14億5509万株、売買代金は3兆4327億円だった。
セクターでは水産・農林業、医薬品、繊維製品などが上昇。
一方、電気・ガス業、建設業、その他金融業などが下落した。
東証プライムの値上がり銘柄は全体の71％、対して値下がり銘柄は25％となった。


個別では、日本製鉄 (TYO:5401)、ZHD (TYO:4689)、ミネベアミツミ (TYO:6479)、ソフトバンク (TYO:9434)、花王 (TYO:4452)、INPEX (TYO:1605)、東京海上HD (TYO:8766)、クボタ (TYO:6326)、三菱重 (TYO:7011)が上げた。
個別の材料では、第1四半期営業利益が前年同期比2.1倍となったニップン<
2001>、同じく87.3％増となったファンケル (TYO:4921)、同じく11.9％増となった住友ベーク (TYO:4203)、第1四半期コア営業利益が6.0％増と第1四半期の5.1％減から増益に転じたユニチャーム (TYO:8113)、第1四半期の営業利益が9.74億円と前年同期の0.35億円の赤字から黒字に転じた丸大食 (TYO:2288)、24年3月期業績（利益）予想を上方修正したグローリー (TYO:6457)、合同鉄 (TYO:5410)、加齢黄斑変性治療薬が米国で承認取得したと発表したアステラス薬 (TYO:4503)が買われた。


一方、スクエニHD (TYO:9684)、大阪チタ (TYO:5726)、芝浦 (TYO:6590)、丸紅 (TYO:8002)、F＆LC (TYO:3563)、ディスコ (TYO:6146)、アドバンテスト (TYO:6857)、オリックス (TYO:8591)、川崎船 (TYO:9107)、三菱商 (TYO:8058)、三井住友 (TYO:8316)、スズキ (TYO:7269)が下げた。
個別の材料では、第1四半期営業利益が78.5％減となったスクエニHD (TYO:9684)、同じく59.6％減となったMIXI (TYO:2121)、 同じく50.6％減となった大林組 (TYO:1802)、第1四半期の営業損益が0.85億円の赤字となった東洋紡 (TYO:3101)、通期予想の営業利益に対する第1四半期の進捗率が14.0％となったA&Dホロン (TYO:7745)、上半期業績予想を下方修正し通期予想を取り下げ未定とした山一電 (TYO:6941)、24年3月期利益予想を下方修正したリンナイ (TYO:5947)が軟調な展開となった。