米国株式市場=上昇、FRB議長講演を消化

Reuters

発行済 2023年08月26日 06:38

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はインフレを確実に抑制するために一段の利上げが必要となる可能性があるという認識を示したことを消化した。

この日の米主要株価指数は堅調な上昇で始まったが、その後は上昇幅の拡大と縮小を交互に繰り返した。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのチーフインベストメントストラテジスト、マイケル・アローン氏は、パウエル議長は「金融政策の進展とインフレ抑制に満足していることを示す一方、FRBがインフレを注視し、まだやるべきことがあるという考えを堅持した」と述べた。

S&P500の主要セクター全てが上昇。エネルギー、一般消費財、情報技術などが上昇上位を占めた。

週間ではS&P総合500種とナスダック総合が上昇。ナスダックは約2.3%高となり、4週ぶりに反発した。

CMEグループのフェドウオッチによると、パウエル議長の講演を受け、11月の利上げ確率が前日から上昇。一方、9月は利上げが見送られるとの見方が大勢となっている。

小売株では、米衣料品小売大手ギャップが7.2%上昇。第2・四半期決算は利益が市場予想を上回った。一方、米百貨店ノードストロームは7.7%安。業績予想を据え置いたことを受けた。

米製菓ホステス・ブランズは21.7%急騰した。身売りを検討するとのロイター報道を受けた。

マーベル・テクノロジーは6.6%下落。第2・四半期の減収を受けた。

米ハワイ州最大の電力会社ハワイアン・エレクトリック・インダストリーズは18.5%安。米ハワイ州マウイ島で発生した山火事を巡り、同島マウイ郡がハワイアン・エレクトリックを州の裁判所に提訴したことを受けた。

米取引所の合算出来高は91億5000万株。直近20営業日の平均は108億2000万株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.51対1の比率で上回った。ナスダックでも1.24対1で値上がり銘柄が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 34346.90 +247.48 +0.73 34217.0 34441. 34029.

6 91 22

前営業日終値 34099.42

ナスダック総合 13590.65 +126.67 +0.94 13514.3 13633. 13376.

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7 42 35

前営業日終値 13463.97

S&P総合500種 4405.71 +29.40 +0.67 4389.38 4418.4 4356.2

6 9

前営業日終値 4376.31

ダウ輸送株20種 15614.94 -33.04 -0.21

ダウ公共株15種 882.70 +8.13 +0.93

フィラデルフィア半導体 3495.65 +14.35 +0.41

VIX指数 15.68 -1.52 -8.84

S&P一般消費財 1298.21 +14.14 +1.10

S&P素材 507.99 +1.37 +0.27

S&P工業 899.43 +7.64 +0.86

S&P主要消費財 760.16 +4.24 +0.56

S&P金融 563.99 +1.93 +0.34

S&P不動産 228.50 +0.61 +0.27

S&Pエネルギー 666.18 +7.06 +1.07

S&Pヘルスケア 1552.14 +9.32 +0.60

S&P通信サービス 220.84 +0.37 +0.17

S&P情報技術 2995.81 +24.36 +0.82

S&P公益事業 321.65 +2.50 +0.78